【忍たま】優しいあなたに (ページ25)

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綾部喜八郎ページ25

Aside

A「…」

？「…」ｼﾞｰｯ

な、なんでしょう…すごく見られています…遠くに座った筈なのにまるで近くで見つめられているような…

？「あの」

A「は、はいぃ！？」

ち、近い！さっきまであちらの席に座っていらしたのに！さ、さすが忍者さんです…

？「落とし穴って何か知ってますか？」

A「落とし穴…ですか？」

よくテレビとかではドッキリなどに用いられているものですね。この時代では動物を捕まえたりする罠で使うのでしょうか？

？「そ、僕落とし穴作るのだーい好きなんです」

A「そ、そうなんですね。凄いです」

？「ほんとに思ってます？」

A「も、勿論です！」

？「ふーん」

何やら不思議な方です。目を合わせていても合っていないような感じがします…

？「落とし穴って色んな人を落として色んな反応見れるからすっごく面白いんですよねー」

A「へ、へぇ…」

？「でも、それ以外の目的でも作ることあるんですよ」

A「どんな時ですか？動物を捕まえたり？」

？「それもあるけど、忍びとしてはやっぱり…人を殺す時ですよね」

A「っ！」

？「落とし穴のそこに罠を張る、そして敵を仕留める。結構大事な役割なんですよ〜」

A「…」

？「天女様」

A「は…い…？」

？「天女様になら落とし穴…作ってあげてもいいですよ？」

A「っ、結構です！」

？「そう？それは残念。」

怖い…この方はとても怖い方です。仲良くしたくて話しかけに来たんじゃない、脅すために来たんだ。天女様を…私を殺すと言うことを言いに…

？「では僕はこれで失礼しまーす」

A「…」

？「あ、申し遅れました。僕、綾部喜八郎って言いまーす。短い間ですがよろしくお願いしますね、天女様」

A「…よろしくお願いします」

先程の手裏剣のように私は、ここで命を狙われる可能性がある、ということでしょうか…それをこれからは私一人で対処しなければならない。

ﾊﾞﾁﾝｯ

前を向くのです！三上A！これくらいでへこたれてはなりません！神様に頼まれたことを果たすのです！強くなるのです！

A「よし！おばちゃんご馳走様でした！！お片付けお手伝いします！！」