5D すれ違い一味 ページ7
ナ：レイリー！いるー？
ナミとともにレイリーの店へ入る。
カウンターに美人な女の姿と席に長髪の男の姿が見える。2年前にも会った、父が言っていた海賊王ロジャーの右腕。
振り向いたその男と目が合う。変わらぬ鋭い目。
レ：おぉ、来たかリオス。
リ：久しぶり、レイリー。相変わらずの覇気だな。
レ：はっはっはっ、やはり血筋だな。父親そっくりだ…
ナ：？何の話？
リ：なんでもない。それより、まだここには誰もいないのか？
ナ：そういえば…ゾロとフランキーは先に来てたはずだけど…
レ：ゾロは釣りがしたいと言って海へ行ったよ。フランキーならサニー号のところにいる、会いに行くか？
リ：そうだな。まぁフランキーはいつでも会いに行けるとして、問題はゾロだ…
ナ：絶対どこかで迷子になってるわね…
レ：あ、言い忘れていたが、ウソップとチョッパーももうこの島に着いている。
ブルックも今日ライブがあるから来るそうだ。
忘れていたと笑い飛ばすレイリーにリオスとナミは呆れる。やっとこの2年をかけて皆集まってきているのに…
リ：それを早く言え！
ナ：二人はどこに！？
レ：町へ買い物にと言っていた。ナミもいると言ったら探すといっていたぞ。
ナ：もー！それを先に言ってよ！リオス、もう一度町へ行きましょう！
リ：また戻るのか！？…俺はゾロを探したいんだが。
ナ：ならリオスはゾロ探したらさっきの店へ来てくれない？私はウソップとチョッパー探すから、そこで落ち合いましょう！
リ：わかった。じゃあ、また後でな…レイリー、色々世話になった。
レ：…！あぁ…気をつけろよ。
ナミとリオスが店から出る。
レイリーはもう冷めたコーヒーに口付ける。
レ：…やっと逝ったか…
「シオン」
てことで海岸にきたが…何もないな…
肝心のゾロの姿もねぇし、はぁ、世話がやける…
リ：ん？ありゃあ…
ふと隣のマングローブの岸を見てみるとハンコックたちの海賊船が見えた。
ルフィたち思いの外早くついたんだな…ゾロの前に、ルフィと合流するか！
ルフィたちの元へ行くため海岸沿いを走る。すると目の前にコーティングを終えた巨大な海賊船が海へ潜っていくのが見えた。俺たち同様魚人島へ向かおうとしているのだろう。
リ：先を越されたか…なるべくほかの海賊と鉢合わせたくないんだが…
嫌な予感がする…なんとなく。
九蛇の海賊船が近づく、ちょうど真正面にルフィとそれを見送るハンコックらの姿が見えた。
続く
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作者名：御堂雅妃 | 作成日時：2015年8月6日 15時
