4Ｄ 自分の力 ページ6
リ：こんな総出で一体私たちに何の御用で？
船長：決まってんだろ？お前らの首を取りに来たんだ…麦わらの一味の泥棒猫ナミ、元海軍最強権力者スコルティDリオスのよぉ！
目の前に立つボスの一人がそう叫ぶと同時に海賊どもが一斉に攻めてきた。
ナミを自分の方へ引き寄せ、片方の手で上空に円を描く。
リ：ホワイトフェルム！
円は広がり大きな壁のような光が海賊たちに遅いかかる。誰も止めることができず向かってきた海賊たちは全員跳ね飛ばされてしまった。
船長：なっ…！？
リ：残りはお前だけだな？
さっきと同じように円を描き、その円を残ったボスへ向け投げる。持っていた剣で切ろうとするが刃がただず、押されそのままどこかへ吹っ飛んでいった。
ナ：流石リオスね…あっという間に片づけちゃった…
リ：こんなの朝飯前だ…嫌味のようだが、俺は海軍大将も四皇も全員相手にできる。
ナ：言われなくてもわかるわよ。あ、ねぇ、前から聞きたかったんだけど、そんな力を持ってるのに何であんた海賊王になろうと思わないの？
リ：そういうのには興味ねぇしな。それに…俺の血はそういう運命にいないんだよ。それより、俺はルフィの夢を叶えたい。俺にっとてそれのほうが大切さ。
たとえ俺が海賊王になりたいと思っていても、ただひたすらに夢を追う弟を支えたいって気持ちの方が大きい気がする。俺はルフィを支え頂点にさせる。エースとともにこの弟のその夢の果てを見る。それだけが俺の望み。
リ：ルフィが頼むのであれば俺は今すぐにでもあいつを海賊王にさせれる。だが、あいつはそんなこと微塵も願っちゃいない。中身のない夢なんて叶ったところで渇き笑いで終わるだけさ。
ナ：…リオスってほんと兄弟馬鹿よねぇ、昔もまぁ甘かったけど二年たってまた更に…
リ：つっこむのそこ！！？？てか兄弟馬鹿じゃねぇ！
ぶつぶつとルフィの事を話し出すリオスを見ながらナミは微笑む。
リオスもルフィもそしてエースもほんとに馬鹿だわ。何で三人一緒の船に乗らなかったのかが不思議なくらい。…でもまぁこの方が本人たちは嬉しいみたいね…とても幸せそう。
リ：聞いてるのか、ナミ？
ナ：聞いてる聞いてる。で？そのあとルフィはどうなったの？
リ：ルフィのやつ、反応遅れてレイリーさんにぶっ飛ばされて森ん中突っ込んじまって…
一方的な思い出話が進みながら二人はレイリーの店へと向かっていった。
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作者名：御堂雅妃 | 作成日時：2015年8月6日 15時
