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船に向かう途中
道で倒れているルフィ達を見つけた。
「少尉！！曹長！！麦わらの一味です！！！」
すぐに確保に向かう海兵達に、たしぎはある一言を言い放った。
A「え...？」
たしぎ「....これは、命令です...！！！」
俯くたしぎ
...そっか、たしぎはクロコダイルを倒したのがルフィだって知ってたんだ...
「...曹長！！限られたチャンスです！
奴らが意識を取り戻しては 我々の力では...」
たしぎ「今...あの一味に手を出す事は 私が許しません！！！！」
ごめんなさい、そうわたしに聞こえる声で小さく呟いた。
A「...分かってる。」
たしぎを安心させるかのように微笑み、たしぎの背中を押した。
「な...なぜですか！！？
全員揃って今...！！
格好の餌食なんですよ！！？
曹長！！待ってください！！！」
そう言ってわたし以外はたしぎを追って走って行った。
ここにいるのは麦わらの一味とわたしだけ。
雨が強く地面に叩きつけられる音しか聞こえない。
たくさん怪我をしてる...
無茶ばっかりして...
私はルフィの前に来て、倒れているルフィ横にしゃがみ込んだ。
A「生意気な弟。
ルフィが一つの国を守るなんて信じられない。
...でも、ありがと。
だから、今は見逃してあげる...。
まさか、ルフィを頼るだなんて子供の頃は思ってもなかった。
...皆さん、ルフィを宜しくね。
できの悪い弟を持つと...姉は心配なの。
ルフィには手を焼くと思うけど、
よろしく頼むね。」
最後にわたしはそっとルフィの手を握った。
昔とは違う、わたしより大きな手。
でも、肝心な麦わら帽子がなかった。
でもきっとすぐ見つかるだろう。
そしてわたしは立ち上がってその場を離れた。
これを誰かに聞かれてたなんて、思ってもみなかった。
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作者名：あど | 作成日時：2018年12月1日 14時
