4つの盃物語-3-【ONE PIECE】 (ページ33)

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ヴィーーー！ヴヴヴィーーーーーッ！！！

A「なにっ！？」

海軍本部に広がるサイレン

A「この音は.....ッ！！！？

シルバー電伝虫...ッ！？」

ゴールデン電伝虫からのバスターコールをシルバー電伝虫が受け取ったという合図。

『シルバー電伝虫が信号を受信しました！！！』

『バスターコール発動要請！！！

大将青キジよりバスターコール発動要請！！！』

本部全体に聞こえるアナウンスとシルバー電伝虫の音。

「場所は！？」

『エニエス・ロビーです！！！』

「目的地付近の中将5名、応答受けよ！！」

『この距離ですと本部から向かった方が早いかと！！』

「時間は！？」

『30分で到達可能です！！！』

「ただちに軍艦10隻出航準備！！

中将5名召集！！！」

『迅速にっ！！！』

「「はい！！」」

武器を持った海兵達が次々と走って行く。

コビー「Aさん...」

私達の歩く方向とは逆に海兵が走ってくるから何度も肩がぶつかった。

ヘルメッポ「え、行かなくていいのか？！」

ヘルメッポは海兵達と私を交互に見て慌てている。

私が初めてバスターコールという任務を断ったのだから驚いているんだろう。

その間にも、ずっとシルバー電伝虫は鳴っている。

A「...バスターコールは、人の命を奪うだけじゃない。

....島そのものを滅ぼすの。」

そのために軍艦10隻

中将5人

相手はただの海賊なのに....！！

コビー「それにしてもルフィさん、大丈夫ですかね...」

ヘルメッポ「コビー！！！お前どこを心配してんだよ！！！」

コビー「だ、だって！」

廊下の窓を見れば、もう既に軍艦は海の遠くでぼやけて見えた。

さっきまで騒がしかった本部は急に静かになって、私達3人しかいない。

A「...これで、よかったのかな...」

2人「え？」

A「...任務、行かなくて良かったのかな...」

正直、まだ迷ってた。

海軍として行くべきなのか

自分の正義を貫くべきなのか。

ルフィが世界政府の旗を撃ち抜いて、政府に喧嘩を売ったのはびっくりだったけど

でもまだ私には覚悟が足らない。

「Aが決めたんだからいいじゃろ。自分を信じてみぃ！」