わんもあきす。 (ページ4)

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~ よん ~ ページ4

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ーキーンコーンカーンコーンー

チャイムがなった事を合図に、

私はぺこりと頭を下げそそくさと席に着く。

教室の前にいた女の子達もいつの間にか教室に

戻っていた。

「 ...... 邪魔だったよな、悪ぃ。」

そう言って私の隣の席に座る人。

その声を辿ろうと視線を移すとそこには

先程のモテ男子が。

隣の席だったんだ ..... 知らなかった。

でも、この人が謝る必要なんてないのに

どうして謝るんだろう？？？

そう思いながらも私は必死に首を横に振る。

壱「 ..... あ、俺川村壱馬。
好きな様に呼んでもらってええから、よろしく」

「 ..... ( コクンッ」

川村君って呼んでもいいのかな。

いや好きな様に呼んでいいって言ってたし .....

うん、名前は馴れ馴れしいので川村君にしよう。

..... あ、せっかく川村君が自己紹介してくれたのに

私もしないと失礼だよね。

私は鞄の中を探り、誰かと話す際に使っている

ノートとペンを取り出しては急いでそのノートに

自分の名を記す。

「よし、全員揃ったな？んじゃ、始めるぞ～。」

少々遅れてやってきた担任の八木先生。

先生の声に反応し目をやるも再びノートに

目線を戻した川村君。

壱「桜木 A さんな、了解。」

と言い残し、再び目線は先生の元へ。

顔色一つも変えなかったけど、

口で言わなかった事疑問に思わないのかな。

今まで誰もが " 口で話せないの？ " と

必ず言われてきた。

毎回頷いては申し訳ないと思ってしまう。

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