ゾロが子供を拾ってきた

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この船は現在、冒険に出たいルフィと一刻も早く逃げたいナミとで分裂している。



『冒険…！』



この数日でAは結構壮絶な冒険を経験してきている。


この状況でルフィと一緒にわくわくしていた。


耐性がついたのだろう。



ﾙﾌｨ「冒険行きたいよなぁ！A！」



Aはルフィに抱き上げられながらうんと頷くがナミの視線にびくっと肩を震わせた。



『ナミちゃん…』



ﾅﾐ「だめよA、ここは今あたし達にとってすごく危ない場所なの」



ルフィからAを奪い視線を合わせる。



ﾅﾐ「わかるでしょ？今すぐここから逃げるの」



『うん…』



渋々と言った様子で頷くAをまたもルフィが奪い返す。



ﾙﾌｨ「ナミ！Aを脅すんじゃねえ！」



Aを挟んで喧嘩を始めるルフィとナミ。



見かねたゾロが横からAを掻っ攫い、樽の上に座らせる。



ｿﾞﾛ「お前も気の毒だな」



そんな言葉を言い残しそばを離れていく。



『ロビンちゃんロビンちゃん』



近くにいたロビンに声をかける。



『きのどくってなぁに？』



ﾛﾋﾞﾝ「そうね。かわいそうに近いかしら」



『私可哀想じゃないよ？』



ﾛﾋﾞﾝ「ふふ、Aは幸せ者なのね」



ロビンに頭を撫でられながらAは頭の中で思う。



ロビンちゃん、私のことは名前で呼んでくれる。



彼女が優越感でにっこり笑っていることを知る者はいない。



そんな会話をしているうちにルフィやサンジ、ウソップはコニスの家へ行ってしまった。

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