ゾロが子供を拾ってきた

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一味がビビとの別れに悲しんでいる頃。


これはモンブラン•クリケットに出会う少し前のお話。





一味は食料調達のためある無人島に船を止めていた。




ﾙﾌｨ「うっひょー！すんげえジャングル！！」



ﾅﾐ「ここはすぐ出るわよ！2時間で戻ってきなさい！あたしは島の測量をするから」



ｻﾝｼﾞ「あいあいさ〜！♡任せてー！ナミすわーん！！」



ｳｿｯﾌﾟ「にしても不気味な島だなぁ」



ﾁｮｯﾊﾟ「俺、ここ怖えよ」



ｿﾞﾛ「お前は留守番だ」



くじに負けたチョッパーはロビンと2人で船にお留守番だ。



船長ごっこをし、ロビンと少しお話をしている間に、みんなは帰ってきていた。





ﾅﾐ「なんであんたたちは何も取ってこないのよ！！」



遊んでいたのであろう、ルフィとウソップに一喝。




ﾅﾐ「そしてなんでゾロは帰ってこないのよ！」



ﾁｮｯﾊﾟ「きっと迷子だ。俺、探してこようか？」



ｻﾝｼﾞ「チョッパー、あんなマリモほっとけ」



タバコをふかしながらけっと吐き出すサンジ。



ルフィ「腹減った！！」



ﾅﾐ「あんたがとってこないからでしょ！！」



ｿﾞﾛ「なんだお前ら、うるせえな」



ギャーギャー騒いでいるところにゾロが木を掻き分け帰ってくる。



背中のカゴにはぎっしりの木の実。



ｻﾝｼﾞ「やっと帰ってきたかクソマリモ」



そして右手には女の子を抱えていた。



ｻﾝｼﾞ「ちょっと待てェ！テメェ何攫ってきた！！」



ｿﾞﾛ「攫ってねえよ！ぶっ倒れてたんだ！！」



ｻﾝｼﾞ「おーい！マリモがガキ攫ってきたぞー！」



ｿﾞﾛ「聞けよ！！」



ﾙﾌｨ「ゾロ！飯は！？」



ｳｿｯﾌﾟ「ほう、今夜のメインはメスの人間か」



ﾁｮｯﾊﾟ「俺食いたくねえよ！」



ﾅﾐ「ちょっと何騒いで…あんた何攫ってんのよ！！」



ｿﾞﾛ「攫ってねえっつの！！」



ゾロの小脇に抱えられぶらんとしている少女はぴくりとも動かない。




ｻﾝｼﾞ「他に人がいたのか？」



ｿﾞﾛ「いや、こいつだけだ」



ｳｿｯﾌﾟ「これって犯罪だよな？」



ﾁｮｯﾊﾟ「俺たちとうとう誘拐犯…」



ｻﾝｼﾞ「いや海賊なんだからそこは別にいいだろ」



こんなに騒いでも目を覚さない少女にナミが心配そうに声をかける。



ﾅﾐ「その子、生きてんの…？」



ｳｿｯﾌﾟ「医者に見せろ！！医者はどこだ！」



ﾁｮｯﾊﾟ「無人島に医者なんていねーよー！！…俺が医者だぁあぁぁあ！！」


ｿﾞﾛ「チッ…」

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