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…ローside…
食堂で、俺の嫌いなものを把握している上で出してきたキクと、軽い言い合いになった。
それを聞いたクルー達が食堂に集まってくる。
寝起きで気分が悪かったこともあり、居心地が悪くなった俺は自室に戻ることにした。
その時の俺は、キクの行動や、言い合いは特に気にしていなくて、反対にキクは俺を怒らせたと泣くほど気にしていたことはあとから知ったことだ。
部屋に戻り、読みかけだった医療本を開いてベッドに腰掛けた。
大概、この船で電気が消えるのが一番遅い俺の部屋。
だが、ある時に、俺が就寝前にたまたま廊下を覗いた時、一つだけまだ電気のついている部屋があった。
以前までは物置部屋だった、キクの部屋だ。
点けっぱなしで寝落ちでもしたんだろうと思い、部屋に入ると、テーブルに突っ伏して寝ているキクの姿があった。
その手元には、小さい文字や歪な絵でぎっしりと埋められたメモ帳。
よく見ると、朝昼晩のメニューのようだった。
また、別の日には、俺が寝る前に廊下を歩く足音が聞こえ、覗いてみると、やはりあいつの部屋だけが明るかった。
それでも次の日には、寝不足に気付かれないように、クルー達に元気良く振る舞っていた。
馬鹿が、と思いつつ、俺はあいつの体を心配していたんだろう。
そのせいで、このところ読書に集中できていなかったなんて、誰にも言えるはずがない。
『…はあ。』
まあ、いつものように十分な睡眠も取れていなかったわけで、俺はいつの間にかベッドの上で眠っていた。
目が覚めて、視界に入ってきたものに目を見開く。
『…何してんだよこいつ、』
目の前には、俺のベッドに突っ伏して座りながら眠っている、他でもないキクの姿。
…なんでこいつがここにいる？
ぼーっとした頭でそいつの顔を見ていると、そいつはずるずると後ろにずれていき、後ろに倒れてローテーブルに頭をぶつけそうになったところで。
『っぶね…』
腕を掴んでそれを止めると、キクは少し唸り声をあげて、またスースーと寝息を立て始めた。
…まあ、毎晩あれだけ遅くまで起きていればしょうがねぇか。
俺はそいつの体を抱きかかえると、自分のベッドに下ろしてやった。
軽いな、ちゃんと食ってんのかよ。
『つーか、人の部屋で隙見せすぎなんだよ…』
．
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北沢 - え、、、、続きは〜( ノД`)… 続き楽しみにしてます！ (8月30日 18時) (
レス) @page27 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
あず - 続きとっても気になるけどもうこれ更新されないのかな、、泣 (8月20日 7時) (レス) id: 9e4a1fab10 (このIDを非表示/違反報告)
亜羅零 - ローさん何しとんねんw更新頑張ってください！ (2019年7月1日 21時) (レス) id: 3b01356bb8 (このIDを非表示/違反報告)
イルミ - 最後めちゃくちゃ おいっっっっっってなった笑 (2019年1月27日 20時) (レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - 凄く面白かったです！続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2018年9月13日 6時) (レス) id: a10a38cd02 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりもクン。 | 作成日時：2015年2月23日 23時
