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キ「あの、ゾロさん？
わたし、なにかしたの…？」
今度は不安そうな目で聞いてきた。
表情コロコロ変えやがって。
まるで子犬だな。
俺はキクから目をそらして
前へと視線を戻した。
『何でもねぇ。
それよりお前、なんで俺だけ“さん”
ついてんだ。』
キ「え、いや…」
『俺が怖いのか？』
キ「いや！そうじゃないんだけど、
なんか…遠慮しちゃって。」
『…ゾロでいい。』
キ「…がんばる。」
『ああ。』
がんばらねぇと呼び捨てにできねぇのか。
別に呼び方なんてどっちでもいいが
キクが俺だけに遠慮してるのが
なんでか知らねぇが気に入らなくて
強制的に呼び捨てで呼ばせた。
むきになってるわけじゃねぇ。
ただ、なんとなく気に入らなかった。
キ「…ゾロ？」
『…なんだよ。』
キ「ふふ、呼べた。」
今度は嬉しそうに笑ったキク。
呼び捨てで呼んだってだけで
満足してんのか。
『……。』
___バサッ
キ「わっ、…な、なに？」
『その格好じゃさみぃだろ。』
俺は嬉しそうに笑ってるキクに
船番用に置いてあったブランケットを
頭からかぶせた。
キ「え、でもゾロだって寒そうだよ。」
『俺は鍛えてるから寒くねぇ。』
キ「…ありがとう。」
『ああ。』
キクはブランケットに顔を埋めた。
そこから少し沈黙が続いて、
寒いから戻れと言おうとしたとき。
『…おい。』
キ「……。」
『キク。』
いきなり肩にのしかかってきたことに
驚いてキクの顔を見れば
キクは俺の肩に頭を乗せて
口を開いて寝ていた。
『…ほんとの犬じゃねぇか。』
俺はそのままキクに肩を貸して
朝まで船番を続けた。
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しょーへい - これって誰オチ？ (2015年11月26日 23時) (
レス) id: 503669f43a (このIDを非表示/違反報告)
らいむ様(プロフ) - ルフィが格好良すぎて死ぬ！作者さんの文才少しください！これからも応援してます！ (2015年11月14日 16時) (レス) id: ca0cddeb87 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - すごい展開ですね！先が気になります！更新頑張ってください！ (2015年2月5日 17時) (レス) id: 58f5e88134 (このIDを非表示/違反報告)
♪ayaka♪(プロフ) - 歌・・・？ (2015年1月31日 21時) (レス) id: aa41427ad8 (このIDを非表示/違反報告)
♪ayaka♪(プロフ) - とても凄い展開になりましたね…
それにしても!!作者さんの文才が凄すぎて…!!尊敬します！ (2015年1月28日 15時) (携帯から) (レス) id: 2ec17e41bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりもクン。 | 作成日時：2015年1月7日 2時
