133 ページ38
◇
Aたちはまったく状況が理解できていない。
他にイソギンチャクが生えていた生徒たちもどこかへ向かって行っている。
「なんて間抜けな絵面だ…」
「なにが起こってるか確かめよう」
「は？なんで俺まで。俺には関係ないだろ」
『お願いジャック、一緒に来てくれないかな？』
「っ………しょうがねぇな。わかった、少しだけなら付き合ってやるよ」
『ありがとうっ』
「俺はこの変な現象の正体がなにか気になるだけだ。別にアイツらのためじゃねぇからな。くれぐれも勘違いすんなよ」
「………これがツンデレってやつか」
『ユウくん、ツンデレってなに？』
「うるせぇ、さっさと行くぞ！！」
こういうところがツンデレのツンなんだよ、とユウが説明をする。
Aはなんとなくわかったような気がした。
3人は遠ざかっていくエースたちを追いかけ始めた。
.
エースたちを追ってたどり着いたのは鏡舎だった。
イソギンチャクを頭に生やした生徒たちは次々とオクタヴィネル寮の鏡へと吸い込まれていく。
「なんだ！？ あの3馬鹿以外にも、頭にイソギンチャクを生やした奴らがたくさんいやがるぞ！」
『色んな学年の生徒がいるね』
「あの鏡は…オクタヴィネル寮のかな？」
「俺たちも行ってみるぞ」
Aたちもオクタヴィネル寮の鏡の中へと入っていく。
鏡を抜けると目の前には様々な魚が泳ぐ海が広がっている。
「うわぁ！ 海の中に寮がある！」
「マジかよ！ すげぇな、ナイトレイブンカレッジって！」
『そっか、2人はオクタヴィネル寮に来るの初めてなんだね。私も初めて見た時は感動しちゃった』
「…ゴホン。仮にも別の寮の縄張りに入るんだ。ユウも浮かれてねぇで、用心しろよ」
1番浮かれていたジャックに注意されるユウ。
それが面白かったのかAは小さく笑っていた。
海底トンネルを抜け、モストロ・ラウンジまでやってくると、その扉を音を出さないようにゆっくりと開けて中へ入る。
妙に薄暗いモストロ・ラウンジの店内には200人以上の生徒で溢れかえっていた。
近くのソファーに身を隠して様子を伺う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1373人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
争いごとは苦手なんだ【男主】【ツイステ】
続・実質無ガチャ勢のtwst攻略日記
推しは推しと云う概念だからこそ推しと呼ぶのだその2【妖怪ウォッチシャドウサイド...
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ここ(プロフ) - 星空ブリキさん» 星空ブリキさん、はじめまして！作品を読んでくださってありがとうございます！嬉しいお言葉、とても光栄ですっ。こうして最高順位をいただけたのも星空ブリキさんや読者の方が読んでくださったおかげです、本当にありがとうございます(*´꒳`*) (2022年5月24日 23時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ - パート一から全て読んでる者です! ここ様の作品はめちゃくちゃ表現力があって面白いです! 最高順位2位!? 一位になってもおかしくないクオリティなのに…!! とにかくこれからも応援しています! (2022年5月23日 13時) (レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ガムテープ(主食)さん» 最高順位2位というとんでもない順位をいただけただけで、私はもう何も言い残すことはありません…が、ガムテープさんがそう言ってくださってもう…感謝しかありません…！ (2021年9月24日 23時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ガムテープ(主食)さん» わわっ、不思議なフィルターが画面にかかっているようですね😆お気に入り登録も投票もどちらもとても嬉しいです(*^_^*)こうしてガムテープさんがコメントしてくださることも、本当に嬉しいですっ✨ありがとうございます！ (2021年9月24日 23時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ガムテープ(主食) - あ、過去最高2位なの気に入らないです、1位いかせたいです。付け加えすみません (2021年9月24日 19時) (レス) id: b67168fa9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ここ
| 作成日時：2020年9月24日 6時
