愛してる 【クロコダイル】 ★ ページ5
インペルダウン。
それが今、俺が居る場所の名称。
俺はすることも無いから寝ていることにした。
しばらくすると足音が聞こえた。
署長と副署長と…とても懐かしい音。
…まさかな。
囚人｢おい女ァ!!こっち来いよ!!｣
囚人｢俺等と楽しいことしようぜ!!｣
A｢…品の無い人達ね。｣
マゼラン｢海賊だからな。…こっちだ。｣
聞き覚えのある声。
いや、あいつが此処に居るなんてあり得ねェ。
そんな俺の願いなど虚しく、
目の前には『正義』と書かれたコート。
見覚えのあるブーツ。
…俺が買ってやったやつ、まだ履いてんのか。
A｢…兄さん……｣
クロコダイル｢クハハ…誰かと思えばAじゃねェか…｣
俺の妹。
血は繋がっていない、盃を交わしただけの、義兄妹。
いつからか、互いに惹かれ合っていた。
だが、目指した物は正反対だった。
俺は海賊、あいつは海軍、今は少将だったか。
A｢兄さん…どうして、どうしてあんなこと…｣
クロコダイル｢愚問だな、A。B・Wのことだろう？…俺は海賊だ。｣
A｢違うわ!!違うの…どうして七武海なんかに…七武海にならなかったら、捕まらなかったかもしれないのに…!!｣
クロコダイル｢…お前が海軍なんかになるからだろう。｣
A｢だって兄さん、私を連れて行ってくれなかったじゃない…私が、弱かったからなの…？｣
クロコダイル｢…違ェ……俺が、…いや、なんでも無ェ。｣
俺が、弱かったから。
Aを守るほどの力が無かったから。
マゼラン｢…そろそろ時間だが。｣
A｢…もう少し、｣
クロコダイル｢…A｣
A｢なに？｣
呼ぶと、檻に近寄って来てかしゃん、と手を掛けた。
その手に自分の右手を重ねてやる。
クロコダイル｢…ずっと愛してる｣
A｢…私も…愛してるから…｣
手に落ちてきた、温かい雫。
それには気付かないふりをして手を離した。
クロコダイル｢…じゃあな。｣
A｢…さよなら…兄さん…｣
さよなら、愛しい人。
もう会うことはないだろう。
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碧色璃憂(プロフ) - deadさん» 名前を変えてもidで同一人物だと判断できますのでコメントは削除させて頂いております。 (2017年9月17日 15時) (
レス) id: f99a48e557 (このIDを非表示/違反報告)
ミーシャ - 碧色璃憂さん» ありがとうございます！ボクもこの話は好きなので良かったです！ (2017年8月26日 9時) (レス) id: aeb7c2994f (このIDを非表示/違反報告)
ミーシャ - nebulaさん» ボクも言いすぎたかもしれません。ごめんなさーい (2017年8月26日 9時) (レス) id: aeb7c2994f (このIDを非表示/違反報告)
碧色璃憂(プロフ) - イマフレ*刀人形さん» 温かいお言葉ありがとうございます。前の返信と被ってしまいますが、リアルが落ち着きましたら更新しますので、またお楽しみ頂けたら嬉しいです！イマフレさんもあまりお気になさらないでください(´∀｀*)ありがとうございます！ (2017年8月24日 23時) (レス) id: f99a48e557 (このIDを非表示/違反報告)
碧色璃憂(プロフ) - ミーシャさん» 温かいお言葉ありがとうございます。リアルが落ち着きましたら新しいお話を更新しますので、また楽しんで頂けたら幸いです(*^^*)ミーシャさんもあまりお気になさらないでください(*'▽'*)ありがとうございます！ (2017年8月24日 23時) (レス) id: f99a48e557 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧色璃憂 | 作成日時：2013年9月19日 18時
