星に願いを、貴方に祝福を【リゼロ】 (ページ8)

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客人の来訪ページ8

ドアが開き、入って来たのは赤い目と八重歯が印象的な少女と黒髪黒目と珍しい色をした少年ナツキ・スバル。

｢あ、アイン！｣

｢いらっしゃーせー｣

驚いた彼にヒラヒラと手を振る。

これから彼はロム爺にミーティアの価値を見出してもらうのだろう。

それならば、邪魔にならぬように空気となっておこう。

｢ねぇねぇ、リンガ無いの？｣

｢あると思うの？｣

しょぼくれるエルンを尻目に出入口の方を見ておく。

銀髪のハーフエルフ、偽サテラは恐らくここに来るだろう。

コンコン、と鋭いノックの音が響く。

｢開けるな！殺されるぞ！｣

わぁ、なんて物騒な。

さて、偽サテラちゃんのお出ましだ。 . . . 久しぶりに会いたいな。

｢＿＿殺すとか、そんなおっかないこと、いきなりしないわよ。｣

銀髪の少女が倉に足を踏み入れた。

少女の周りには先が潰れた氷柱がある。鋭さよりも重さを重視したようだ。

脅すにはいいねぇ。

でも、危ないから溶かさせてもらおうか。

頭の中で氷が溶けていくイメージをする。

魔法はイメージが大切なのだ。別に、唱えなくても使うことが出来る。

ゴーア。

氷柱の温度を上げ、氷を溶かす。

｢危ないから溶かしたよ。偽サテラちゃん。｣

｢ . . . ｣

｢おぉ、怖い怖い。睨まないでくれるかい？｣

偽サテラ、そう呼ぶとこちらを鋭く睨んでくる。

おどけてみせるとさらに目付きを鋭くした。

＿＿＿＿＿＿あら？もう1人来るようだね。