正義感の塊 ページ11
あれから攻防が続いているが一向に終わらない。
そろそろエルンに回していたマナは途絶え、エルンは周りのマナを集めて実体を保っている状態だ。
スバルはいきなり回し蹴りをエルザに向けて放ったが、易々と受け止められてしまった。
エルザに足を掴まれた彼はもう間に合わないだろう。
「一時的にボクは消えるけど、いいよね?キミはきっとそう易々と死なないだろうし」
エルンは戦闘を離脱。
スバルは足を掴まれ、今に切られそうだ。
少しだけ、使うか。
「仕方ないねぇ、フェイル・ゴーア!!」
炎が舞い、小屋が半分吹き飛んだ後、赤い髪の青年が出てくる。
どうやら彼の登場の演出になったらしい。
こんなんなら使わなければよかった。
「間に合って何よりだ。さぁ、物語の幕を引くとしようか。」
ラインハルトは油断ない仕草で前を見て、自身に敵意をぶつけてくる黒衣の麗人を見やる。ふと、その青い瞳が何かを思い出すように細められ、
「黒髪に黒い装束。そしてくの字に折れた北国特有の刀剣――それだけ特徴があれば見間違えたりはしない。君は『腸狩り』だね」
「なんだその超物騒な異名……」
「その殺し方の特徴的なところからついた異名だよ。危険人物として、王都でも名前が上がっている有名人だ。ただの傭兵という話ではあるけど」
うちの所でよく悪さしてたんだが仕留め損ねた奴なんだよなぁ。
まぁ、バレなきゃ問題ないだろう。
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Nai(プロフ) - すにゃいむさん、はじめまして!「星に願いを、貴方に祝福を」とても面白いですね!続きも楽しみに待っています! (2018年4月30日 1時) (レス) id: 76c372004c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すにゃいむ | 作成日時:2018年3月23日 21時