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『はぁ〜、美味しかった。
あんな所に、甘味処があったなんて気付かなかった』
「最近できた店だったらしいからな。
満足いくまで食べられたか？」
黒田からの連絡の後、日下部の言葉を信じることにした俺は、彼女の荷物を持って外に出ると、そこには、武田と並んで話すAの姿があったが、彼女の様子が、どこかおかしい事に気付くのはすぐだった。
武田からは、何か言いたげな表情を向けられたが、特に何も言われず去っていくのを見送ると、彼女と一緒に早退きをする。
横で話しながら歩いている最中でも、彼女の様子を伺っていれば、やっぱり何かおかしい。
歩きずらそうにしている足と、滅多にメイクをしない彼女がしているそれ。
「……A」
『政宗くん、ありがとね？
あんなに美味しい甘味処見つけてくれて！』
俺が何を言いたいのか知っているのか、言わせないように被せてくるAは、まるで昔に戻ったみたいだった。
何があったのか言って欲しいのに、どうして彼女は1人で抱えるのか。
多方、抱え込む時は自分に向けられた敵意か、俺が関わっているかのどちらかだが……。
少し遠回りをしたいと、山林を歩きながら、俺の気持ちをわかって欲しくて、繋いでいる手に力を入れると、この場所に似つかわしくない集団が視界に入る。
『……ねぇ、なんか今いなかった？』
「黒百合か」
『黒百合？なにそれ』
「家康に対して、挑戦状を叩きつけた学校の生徒だ。最近、銀杏のようになっているらしい」
集団が向かった方へ向かいながら、軽く説明をすれば、それ程興味がなかったのか、聞き流している様子に、この反応に関しては変わってない事に安心する。
暫く行くと、見たことがある2人が、敵2人に追い詰められていた為、Aと目を合わせると音を立てずにその場へ向かい、そのまま敵を足で蹴りあげた。
「……全く。何をやってるんだ、君たちは。」
「お前、っ……」
「なんだっ、てめぇ！！」
今川と真田に尋ねるも、背後から邪魔されたおかげで怒った敵が拳を振り上げるのを視界に捉え、倒そうとした時俺よりも早く、脇腹に蹴りを入れたA。
『あのさ、政宗くんが喋ってんじゃん？』
「変わってないな、A」
『だって、最後まで話聞かない人好きじゃないもん』
俺の話を遮るやつは、全員Aに攻撃されていたのを思い出し、状況を忘れてそんな会話をすれば、今川が分からないと言った顔で口を開いた。
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阿部葵(プロフ) - とても面白かったです!! 更新待ってます!! (7月13日 15時) (
レス) @page39 id: 9bdf52cb2f (このIDを非表示/違反報告)
菫蝶 - とても面白かったです！続き待ってます(*^^*) (2023年3月21日 17時) (レス) @page39 id: 33064cca65 (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます☺️ゆっくりでも更新してくれて嬉しいです!大大好きの作品なので最後の最後まで読み続けます！頑張ってください！応援してます😘 (2022年10月20日 16時) (レス) @page39 id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - ゆっくりでも再開してくれて嬉しいです！！大好きな作品なので最後まで読み続けます！！ (2022年10月12日 17時) (レス) id: 6b85baa8bf (このIDを非表示/違反報告)
siki(プロフ) - くそぉぉお！！！好きすぎるッ！！！！ニヤニヤしちゃうじゃんかこんなの！！！不可抗力！！ (2022年10月10日 21時) (レス) @page38 id: 3fe02dba58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2022年9月4日 22時
