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1度身体を離すと、ポロポロと涙を零したジャネットがいて、私がそれを手で拭ってあげる。
「お前はっ……Aは、何も悪くないっ…
私がっ……私がっ……」
『違う！！ジャネット、それは違うよ、ジャネットは何も悪くないの。
私があの日、勝手に飛び出したせいで、政宗くんとジャネットが傷付くことになった。だから、貴方のせいじゃない！』
「なんで……なんでっ、私を責めないの。伊達も、Aも、何故っ……」
『だって、私も政宗くんも、貴方の事が大好きだから。』
「っ……」
『だから、ジャネット、もういいよ、もう苦しまなくていいよ。大丈夫』
彼女の涙につられて、私も涙を零してしまうと、政宗くんが優しく拭ってくれる。
すると、ジャネットは私の首に手を伸ばすと、優しく傷があった場所を撫でてくるから、擽ったくて小さく笑ってしまう。
「……もう、痛まないのか？」
『うん、痛くも痒くもないよ。』
「私は、Aを傷付けた。それは事実であって、変わることがない。
でも……そんな事をした私でも……また…親しくしてくれるか？」
不安そうに私を見つめるジャネットに、政宗くんの手を振り払って雑に涙を拭うと、満面の笑みを送る。
『当たり前でしょ？
ジャネットと私と政宗くんは、ずっと親友だもん。それに、もう私は昔の泣き虫たぁちゃんじゃないからね。
今度は、私が、ジャネットのこと守るんだから！』
ジャネットの手を取って、そう告げると、嬉しそうに笑顔になるのに、私の言葉に違和感だったのか、不満そうに眉を寄せていた。
「何を言ってる。私が、Aを守るんだ。」
『なんでよ！私、強いんだよ？』
「でも、私は昔から決めているんだ。伊達じゃなくてな」
「…待て、ジャンヌ。さっきも言ったが、Aを守るのは私の役目だ。」
「違う、私だ。私の方が、お前より強い」
「なんだと？なら、今ここで白黒つけよう」
「もちろん、ここで決着をつける」
『……あれ、ちょっと想像してたよりも違う』
目の前で、向かい合って戦闘態勢になっている2人を、ただ呆然と見ていると、ずっと影のように息を潜めていた上杉くんが、私の肩を叩く。
「伊達って、ずっと見えて、」
『うん、見えてた』
「じゃあ、お前たちと、彼女は？どんな関係なんだ」
『ジャネットと、私と政宗くんは、昔からの大親友！』
多分、武田くんへの返答は、満面の笑みだったんじゃないかって、思う。
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阿部葵(プロフ) - とても面白かったです!! 更新待ってます!! (7月13日 15時) (
レス) @page39 id: 9bdf52cb2f (このIDを非表示/違反報告)
菫蝶 - とても面白かったです！続き待ってます(*^^*) (2023年3月21日 17時) (レス) @page39 id: 33064cca65 (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます☺️ゆっくりでも更新してくれて嬉しいです!大大好きの作品なので最後の最後まで読み続けます！頑張ってください！応援してます😘 (2022年10月20日 16時) (レス) @page39 id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - ゆっくりでも再開してくれて嬉しいです！！大好きな作品なので最後まで読み続けます！！ (2022年10月12日 17時) (レス) id: 6b85baa8bf (このIDを非表示/違反報告)
siki(プロフ) - くそぉぉお！！！好きすぎるッ！！！！ニヤニヤしちゃうじゃんかこんなの！！！不可抗力！！ (2022年10月10日 21時) (レス) @page38 id: 3fe02dba58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2022年9月4日 22時
