+ 漆ノ巻 - 田村 - ページ15
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織田くんが、黒百合に宣戦布告をする1時間前────
「家康を助ける…？」
「ああ」
「いやいや……嫌ばい！」
「日下部を助けるのは賛成だ。
でも、家康は自業自得だろ」
「黒百合にだって、あいつが勝手に戦うて負けたんじゃ」
「確かに……
家康はこれまで、俺たちを苦しめてきた。
だがそれは、今までの家康だ。」
「家康が変わるとでも？」
「僕は……彼が変わるとは思えない。でも、変わって欲しい。
僕も、皆に出会って大切なことに気付けたから。」
「俺は、これからの家康を信じたい。」
まさかの、織田くんから出た徳川くんも一緒に助け出すって案。
今までの彼の行動を思い返すと、みんなも不満な声を上げるだろうな、とは思う。でも、織田くんの信じたいっていう気持ちも、分からなくもない。
「信長。お前の目指す、和の考え、俺は嫌いじゃねぇ。
ついてくぜ、大将」
「僕も。」
「いいだろう。
やるからには、勝たないといけないよな、伊達。」
「フッ……そうだな」
「う〜………よし！
戦う覚悟、決まったばい！」
「お前が言うなよ」
井伊くんのおかげで、みんなが納得し始めるから、感心してみているけど、今までの彼とは全然考えが違うことにからかいたくなる。
『でも、井伊くんっぽく無いこと言うんだね？』
「あ？悪ぃかよ、田村」
『べっつに〜？』
「ちっ……
お前、からかってんだろ俺の事」
そう言って、ズボンを横に広げて私に近付いてきたから、私も彼をからかうのが楽しくて、近付こうとすれば政宗くんに腕を引かれる。
「井伊、それ以上Aに近付くな。」
「伊達……お前も、ほんっと田村1番なのな」
「悪いか？」
井伊くんと近付くのがよっぽど嫌なのか、睨みながら言うから、傍から見れば竜と蛇の睨み合いで間に挟まれた私は、ここから逃げ出したい。
「それより、ちょっといいか。」
『それよりで片付けた……』
元の原因作ったの政宗くんなのに、それを無くして教室を出ていくから、ぽかんと見ていると真田くんと今川くんが姿を見せる。
『今川くんに、真田くん……』
「本当に、すまなかった！！」
「信用出来ないなら、切り捨ててくれ。
でも……俺達も、お前たちと戦いたい！この通りだ！」
2人も改心したのか、頭を下げて私たちに言ってくると、織田くんは立ち上がるなり優しい顔をする。
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阿部葵(プロフ) - とても面白かったです!! 更新待ってます!! (7月13日 15時) (
レス) @page39 id: 9bdf52cb2f (このIDを非表示/違反報告)
菫蝶 - とても面白かったです！続き待ってます(*^^*) (2023年3月21日 17時) (レス) @page39 id: 33064cca65 (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 久しぶりの更新ありがとうございます☺️ゆっくりでも更新してくれて嬉しいです!大大好きの作品なので最後の最後まで読み続けます！頑張ってください！応援してます😘 (2022年10月20日 16時) (レス) @page39 id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - ゆっくりでも再開してくれて嬉しいです！！大好きな作品なので最後まで読み続けます！！ (2022年10月12日 17時) (レス) id: 6b85baa8bf (このIDを非表示/違反報告)
siki(プロフ) - くそぉぉお！！！好きすぎるッ！！！！ニヤニヤしちゃうじゃんかこんなの！！！不可抗力！！ (2022年10月10日 21時) (レス) @page38 id: 3fe02dba58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2022年9月4日 22時
