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急に始まったそれに、戸惑い半分嬉しさ半分。
相変わらず、俺に背を向けたままだけど、少し身体が震えてるし何より、いつもより声が少し高い、気がする。
「Aちゃん、？」
『それも。
そうやって、名前を呼んでくる時も私の心臓はバクバクなんです。右京さんに憧れてるんだか、なんだか知りませんけど、真似てるみたいにコーヒーを高くあげて入れるのとか、可愛いなって思って見ちゃうんです。』
「なんだかって、」
『初めてなんです。こんなにも、仕事に支障が出るの。』
「………要するに、俺と付き合い始めたせいで、妬いたりなんだりしてるって、こと？」
『なっ……そ、そんな直球に言わなくても、』
「だから、仕事とプライベートをきっちり分けたい、と。
でも、噂が広まってそういった目で見られてるから集中出来ない。そういうこと？」
『………』
随分と遠回しな言い方だけど、俺にはそう聞こえて尋ねれば、今度は無言を貫く。
あぁ、これは図星だな。って、勝手に思うと自然と口角が上がって、嬉しい気持ちが隠せない。
背後から近寄り、そのまま腕を掴んでこっちを向かせると、両手で顔を覆っているAが。
「隠すなよ」
『……冠城さんなんて、嫌い』
「なんでそうなるんだよ」
『……こんなにも、私の事かき乱すんだもん』
「そりゃあ、Aの事が好きだから。それに、俺だって勤務中も、法務省にいる時も、君のこと考えてない時はない」
『うそ、』
「こんな嘘つくかって。これでも、仕事においてはギリギリ。」
『ギリギリ……そんな風に見えない』
「当たり前だろ、押して押して押しまくってるんだから」
本当は、職場でもスキンシップしたいくらい。そういえば、そんな事しないで！って、ようやく顔を見せてくれる。
『ぁ……』
「凄い、顔真っ赤」
『みっ……見ないで…っ、』
「隠すの禁止、それに好きな奴の照れた顔、見せてくれてもいいだろ？彼氏なんだし」
『かっ、彼氏、だけど、』
「さっき俺が聞いた質問、ちゃんと教えてくれてありがと」
『…だって、知りたそうだったから』
「おかげで、よーくわかった。」
『何を、』
「Aは、俺に夢中で、今まで俺が関係を持っていた女がちっぽけに見えるくらい、俺自身も君に夢中だってこと」
段々と顔を赤くしていく彼女に、そういう俺の気分は最高潮。
そんなAを優しく抱き締めながら、可愛いやつ、なんて思った。
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㊙ - 更新されてないけど大丈夫ですか？楽しみにしてます (2022年7月31日 9時) (
レス) id: 6713e19a53 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 薫さんが戻って来たときの話をお願いします (2022年7月12日 13時) (レス) id: 674b34db47 (このIDを非表示/違反報告)
AΩ ?: ???????????????(プロフ) - 短編更新お疲れ様です😆🎵🎵 良かったです❤ (2022年6月25日 8時) (レス) @page31 id: 6bf6ff9524 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - 更新ありがとうございます！相棒21 薫ちゃん帰って来ますね！❤ (2022年6月23日 19時) (レス) id: c46bde8163 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 長編の方が亀更新って短編も亀更新ですね (2022年5月28日 11時) (レス) id: d17a6483f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2022年3月9日 23時
