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「A〜！おはよー」
「お、駒場、お前今年は迷わずに来れたんだな？」
「駒場ちゃん、今日の放課後部室集合ね、新歓の打ち合わせするから」
満開な桜が校門を潜る私を出迎えてくれる。
2年生に進級出来て、すれ違う友達や先輩に挨拶を返したり、連絡事項に頷いたりしていたら、あっという間に新しいクラス表の前にいた。
「駒ちゃーん！」
『あっ、菊池！おはよ』
「あんた、クラス表見た？」
人混みかき分けて、私の前に現れたのは幼馴染の菊池凛。
昔から、凛って呼ばれたくないらしくて菊池って呼んでる。
『今来たばかりなんだから、まだ見れてないよ。どうしたの？』
「どうしたもこうしたもないって！あんたのクラスに、ガリ勉がいるんだって！」
『ガリ勉？………誰？それ』
「いいから、こっち来て見てみなって」
そう言って、彼女に引っ張られるままに表に辿り着けば、1年の頃に同じクラスだった子と、名前だけ知ってる子がそこにあった。
『菊池と離れちゃったね……残念』
「いや、それは同感。今年の体育祭、こっちのクラスの勝ちだね」
『酷いなぁ、そんな言い方しなくてもいいじゃん』
「……あっ、ほら、ここ！ここ見て」
確かに、体育はすごく苦手だから体育祭は、足でまといになるけど……なんて思っていると、ある名前を彼女が指したから、視線を向ける。
『……お…とはね？』
「おとわだよ、音羽尚」
『……この人がどうかした？』
「あれ、あんたもしかして知らない？1年の時、こーんな分厚い参考書を読んでたから、ガリ勉ってあだ名付いた男子」
『あっ、男子なんだ。尚って名前だし、女子だと思ってた』
可愛い名前だねって感じで言えば、菊池は何を言ってるんだって言いそうな顔で、私に迫ってくる。
「あのねぇ、噂じゃ可愛くも何ともないって話だよ。
名前詐欺なだけで、冷たいし誰が何を聞いても、うんしか言わないんだってさ。」
『元々、口数が少ないだけなんじゃない？』
「いーや、絶対違うね。明らかに、人と接したくありませんオーラが出てる」
彼女を引っ張って教室まで行く道中、話しをしながら、またすれ違う友達に声をかけられる。
「ちょっと！聞いてんの？」
『聞いてるよ、聞いてる。』
「何されるかわかんないし関わるのやめときなよ？お人好しなんてもってのほかだからね！」
教室に入る手前で言い残されたけど、その人が私が夢見てた人だとは、この時思わなかった。
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マナ - 作品を参考してよろしいですか？ (2022年1月24日 18時) (
レス) id: d0a320b2d2 (このIDを非表示/違反報告)
空うさぎ(プロフ) - 駒ノ音〜Another〜作って下さりありがとうございますっ…ずっと2人の出会いが気になっていたので嬉しいです！更新楽しみにしてます՞⸝⸝ > ̫ < ⸝⸝՞ (2021年10月4日 19時) (レス) id: a700536b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2021年10月4日 17時
