＊ 2 - 意外すぎて - ページ11
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俺がいる前で、話し相手を第3者が呼ぶ時は、決まって悪口を言う事が多い。……というより、それしかない。
駒場さんが、善人の仮面を被った女子に呼び止められたから、またか……そんな事を思って、先に次の授業でもある視聴覚室にたどり着く。
係決めの時から、いや、自己紹介の時から、あの人の魅力に何となくだけど気付いて、知らないうちに係決めなんかそっちのけで、話ばかりしてた。
色んな話題を持っているし、逆に知らないことを知った時の反応が正直で、教えるのが楽しい。
……けど、きっとそれもさっきので終わりなんだろう。
後ろの窓際の席に座れば、ちょうどそこは2人分の席しかない場所だった。
他は、横に並んだ席だからちょうどいい……1人になれる。
なのに、どうしてか空いた横に駒場さんが来てくれないかな、なんて思う自分がいて、そんな自分が情けなく感じて席を変えようかと立ち上がりかけた時、満面の笑みの彼女が、横に来た。
『音羽くん、やっぱり外見るの好きなんでしょ』
「……駒場さん」
『私、視聴覚室初めて来たけど、ここの席いいね。今度から、ここ座ろうよ』
教室を出る前のテンションで、横に座った駒場さんは回転椅子で回りながら、決めたぞって。
去年と全く違う行動に、俺の脳内はぐちゃぐちゃだ。どうして、彼女は横に座って、一緒に居るんだって顔をしてるんだろう。
「…俺と居て、なんか言われたんじゃないの？」
『へ？なんかって？』
「だから……俺と居たら良くない、とか、そういうこと」
『あぁ、うん、そんな事言われたね』
「じゃあ………は、？」
俺の質問に、ケロッとした顔で同意するから理解が追いつかなくて、出したこともないような声を出してしまった。
『言われたよって』
「随分とあっさり答えるな」
『だって、聞かれたんだもん』
「まあ、そうだけど」
『でも、私は音羽くんと行動を共にすることを決めたのだよ』
「のだよってなんだよ」
『咄嗟にでちゃった』
深くは言わないけど、女子からの言葉に流されず、俺の横に来てくれた駒場さんは、興味本位で俺と居る訳じゃないってことが、よく分かった。
起動していないパソコンのキーボードを、ぼちぼちと触りながら、なんかピノみたい、とか言ってる駒場さんに、1人俺は密かに笑みを零した。
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マナ - 作品を参考してよろしいですか？ (2022年1月24日 18時) (
レス) id: d0a320b2d2 (このIDを非表示/違反報告)
空うさぎ(プロフ) - 駒ノ音〜Another〜作って下さりありがとうございますっ…ずっと2人の出会いが気になっていたので嬉しいです！更新楽しみにしてます՞⸝⸝ > ̫ < ⸝⸝՞ (2021年10月4日 19時) (レス) id: a700536b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2021年10月4日 17時
