° 歯切れが悪い ページ7
「じゃあ、パケットはAに断られたのに、しつこく付きまとってきてる、そういう事だね？」
『だから、そうだって言ってるでしょ？もうこの話したくないんだけど』
運がいいのか悪いのか、この日は午後まで授業がない日で、私はリーマスにまた中庭に連れてこられては、事の状況を詳しく1から話してくれとお願いされた。
朝の出来事から全部を話すと、復唱するようにして確認してくるから、さすがの私も嫌気がさしてそんな態度を取る。
「あぁ、ごめん……ごめんね……」
『いやいいの、私こそごめんなさい。
……それで、もうこの際本当にダンスパーティーの相手を紹介したらいいんじゃないかと思って』
そう言えば、勢いよく顔をあげたリーマス。その様子におかしくて思わず笑うと、少し緊張気味に口を開いた。
「それは……つまり……君が……ダンスパーティーを……誘いたい相手がいる……そういう事……？」
『どうして、急にそんな歯切れが悪くなるのよ』
「だ、だって……その……」
『もうっ、何よ………でもまぁいいわ。
リーマス、私と一緒にダンスパーティー行ってくれるでしょう？』
「っ…！！ほ、ほんと！？」
『だからなんで、そんなに驚くの。
まさか、私が付き合っている貴方を差し置いて、他に連れて行きたい人がいるんじゃないかって思ってたわけ？』
「…………い、いや…ま、まさか……」
『図星ね、そうなんでしょ』
「だ、だって、それは君がそう思わせるような発言したからであって……」
『嘘。絶対に違う。ほら、言ってみてよ。貴方がそんな事くらいで弱る人間じゃないって事くらい、5年間見てて分かってるわ』
急に言い淀む彼を座らせ、私が腕を組んで正面に立つ。
さっきの光景と逆になると、私への強い愛は何処へやら、観念したのかポツリと呟いた。
「君に言われて……無理に消してた顔の傷とか、また表して、髪の毛も前みたいなボサボサになったけど………でもやっぱり、美人で綺麗なAの横で、立って踊るとなると………いくら上質なローブを着ていたって、顔が傷だらけなら、君が可哀想だ……」
やっぱり………彼の唯一の弱点は自分の身なりだろうと思っていたけど、それは当たりだった。
深いため息をつくと、リーマスが自分自身を責めているであろう表情を、他の人に見られないように抱きしめた。
° 聞いてくれない - Peter side -→←° 踊りたい！！
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名無し84755号(プロフ) - 初めまして！作品とても面白いです‼︎続きが読みたいのでパスワード教えてもらえないでしょうか？お願いします！ (5月23日 8時) (
レス) id: 46deb2646d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 続き待ってます！！ (2023年1月9日 22時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
たみー(プロフ) - はじめまして！本作品はとても面白く、続きが気になるのでパスワードを教えて頂きたいと思っています！よろしくお願いいたします！ (2022年5月21日 14時) (レス) id: cc612285a5 (このIDを非表示/違反報告)
賢志郎（りん）(プロフ) - はじめまして！小説読ませていただいております！全部とても面白かったです！早速で申し訳ないのですがパスワードを教えていただきたいです！ (2022年3月28日 2時) (レス) @page50 id: 866c28599b (このIDを非表示/違反報告)
ルマ(プロフ) - はじめまして。小説読ませていただいております。とても面白かったです！この続きも読みたいのですが、パスワードを教えてもらうことは可能でしょうか 。 (2022年1月26日 23時) (レス) id: d200f97561 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2020年11月29日 0時
