° 大胆 - Remus side - ページ47
今夜の見回りがAは免除されて、僕が1人で担当して、談話室に戻ると暖炉の火をちょうど消すところだったリリーがいた。
「あれ、珍しい……まだ起きてたの？」
「いいえ……ちょっと……彼に呼ばれて……」
「彼？」
「会うつもりは全く無かったんだけど……メリーが、私が出てこなかったら寮の前で夜更かしするって脅されたって言われちゃって…」
その時の様子を思い出したのか、顔を顰める彼女に、誰が脅しの様な発言をしたのかと聞こうとしたけど、あまりの顰めっ面に口を閉じる。
「そういえば……A、まだ戻ってきていないの。多分、消灯時間過ぎてから帰ってくると思う。」
「わかった。僕、Aが戻るの待ってるよ。火も付いてなくて、暗い中1人は可哀想だから」
「別に好きにしたらいいわ。じゃあ、おやすみなさい」
スリッパを鳴らして、女子寮へ戻るリリーの足音が消えると、消さずにいてくれた暖炉の前に座る。
O.W.L.も終わり、後数日で終業式。Aの彼氏になって、初めての夏休み。
何をして、何を食べるか、ぼんやりと想像していると、太った
『あ！リーマス！！』
「A……っと、わぁ……急に飛び付いてくるなんて、危ないじゃないか」
『ごめんなさい、でもリーマスが居たから、つい……それよりも、聞いて！』
「うんうん、聞くよ、だからとりあえずここにおいでよ。」
足を広げた所を優しく叩けば、Aがそこにすっぽりと収まったから、後ろから抱きしめると僕の手をなぞった。
『あのね、リーマスを呼んで、旅行しようかってお母さんが提案してくれたの』
「え、でも家族で過ごす旅行じゃないの？」
『ううん、お母さんが、もううちの子供も同然よって。それに……』
「……それに？」
『……そのうち、義理の息子になるんだからって』
耳を赤くして呟いたそれに、一瞬思考が停止する。
義理の息子………って、そういう事だよねぇ……
「マリエッタさんって、たまに結構大胆発言する時あるよね」
『それ言わないで』
「でもそっかぁ………義理の息子か……まぁ、Aの夫は僕だから、合ってるけど」
サラリと、当たり前だと言うように告げれば、Aはさらに顔を赤くして僕を睨んできたから、優しく笑った。
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名無し84755号(プロフ) - 初めまして！作品とても面白いです‼︎続きが読みたいのでパスワード教えてもらえないでしょうか？お願いします！ (5月23日 8時) (
レス) id: 46deb2646d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 続き待ってます！！ (2023年1月9日 22時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
たみー(プロフ) - はじめまして！本作品はとても面白く、続きが気になるのでパスワードを教えて頂きたいと思っています！よろしくお願いいたします！ (2022年5月21日 14時) (レス) id: cc612285a5 (このIDを非表示/違反報告)
賢志郎（りん）(プロフ) - はじめまして！小説読ませていただいております！全部とても面白かったです！早速で申し訳ないのですがパスワードを教えていただきたいです！ (2022年3月28日 2時) (レス) @page50 id: 866c28599b (このIDを非表示/違反報告)
ルマ(プロフ) - はじめまして。小説読ませていただいております。とても面白かったです！この続きも読みたいのですが、パスワードを教えてもらうことは可能でしょうか 。 (2022年1月26日 23時) (レス) id: d200f97561 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2020年11月29日 0時
