° 寂しがり屋 ページ46
医務室へと運ばれたAは、骨折だと思われていた左足は捻挫しただけで包帯を巻かれると、迎えに来たビジーと一緒に森のすぐそばに建てられたテントに入る。
「あら、A！」
『お母さん！それに、ティナ！』
「今日は貴方の頑張ってる姿が見れて良かったわ。お疲れ様」
「えぇ、ほんと。かっこよかったわ、A」
『2人ともありがとう……でも、おじさんの大切な生物たち、傷付けちゃった』
「あぁ、大丈夫よ。ニュートが全部一時的だったから傷付いてなかったって言ってたわ」
『ほんとに？なら良かった……ところで、おじさんは？』
「彼なら競技場の片付けに引っ張られてたわ。ダンブルドア先生が、少しは手伝うことくらいいいだろうって」
「その時のニュートおじさんね、すっごく嫌そうな顔してた」
そう言って、どんな顔だったか表現するビジーに、ティナが吹き出すように笑った。
『本当に？……ニュートおじさんも、そんな顔するのね』
「ビジー、あなた、よくあの人の特徴を捉えてるわ、最高すぎる」
「でしょ？僕、おじさんの真似するのだけは、誰にも負けない特技なんだよ！」
「だけど、程々にしてあげてね、ビジー。あまり虐めると、またトランクから出てこなくなっちゃうから」
『そんな事もあったよね……あの時って、確かお父さんがおじさんの事虐めちゃったんだっけ？』
「えぇ。そうしたら、怒って出てこなくなっちゃって」
「でも、今度そうなった時、またティナがうちに来ればいいんだよ！」
『そうよ。おじさんって、意外と寂しがり屋さんだから』
「もちろん、ニュートが出てこなくなったら、貴方たちの家にお邪魔するわ」
「なんだ……僕、また虐められてる？」
『おじさん！！』
遠慮気味に入ってきたニュートは、出来上がっていた紅茶を入れて話の輪に入ってきた。
「A、お疲れ様。素晴らしい健闘ぶりだった。」
『ありがとう！でも、私驚いたわ。まさか、スフィンクスがいるだなんて、想像もしてなかったもの』
「あぁ……彼は、ちょっとした遊び心で置いたんだ……ビジーに、君はクイズや謎々が苦手だって聞いたからね……。ところで、ヌンドゥがいる道からは離れたって聞いたけど、本当かい？」
『ええ。だって、倒しようがないもの……あんな暗い森で病気になりたくないわ』
小さく身震いして伝えると、何かのツボに入ったのかティナの笑い声がテントに響き渡り、楽しいひとときが生まれたのだった。
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名無し84755号(プロフ) - 初めまして！作品とても面白いです‼︎続きが読みたいのでパスワード教えてもらえないでしょうか？お願いします！ (5月23日 8時) (
レス) id: 46deb2646d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 続き待ってます！！ (2023年1月9日 22時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
たみー(プロフ) - はじめまして！本作品はとても面白く、続きが気になるのでパスワードを教えて頂きたいと思っています！よろしくお願いいたします！ (2022年5月21日 14時) (レス) id: cc612285a5 (このIDを非表示/違反報告)
賢志郎（りん）(プロフ) - はじめまして！小説読ませていただいております！全部とても面白かったです！早速で申し訳ないのですがパスワードを教えていただきたいです！ (2022年3月28日 2時) (レス) @page50 id: 866c28599b (このIDを非表示/違反報告)
ルマ(プロフ) - はじめまして。小説読ませていただいております。とても面白かったです！この続きも読みたいのですが、パスワードを教えてもらうことは可能でしょうか 。 (2022年1月26日 23時) (レス) id: d200f97561 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2020年11月29日 0時
