° 謎々 ページ43
その後も、マートラップやデミガイズなど、Aが昔から慣れ親しんだ生物が現れ、心を痛めながらも、進むのに必要な呪文を唱え続けた。
ただ、唯一どうにでも出来なかった生物がいた。
ヌンドゥが現れた時には、既にそこから強烈な匂いが出ていて、思わず後ずさり道を引き返し、もう一方の道を通らざるを得なかった。(ヌンドゥの吐く息は激烈な病をもたらす。)
『………今度は……まぁ、また……とんでもないものを……』
通せんぼするように現れたのは、エジプトで見る巨大なライオンの胴体、立派で鋭い爪を持つ四肢……どこからどう見ても……
『スフィンクスね、おじさんも、なかなか凄いものに目をつけたものだわ。
………こんばんは、スフィンクスさん。そこを通りたいの、少しだけ道を開けてくださらない？』
「お前は、ゴールのすぐ近くにいる。1番の近道は、私を通り越して行く道だ」
『あら、そうなのね。なら、道を開けてくださる？』
「だめだ。通りたければ、わたしの謎々に答えるのだ。」
『なるほど……知恵比べってことね。
……わかったわ。どんな問題も答えてあげる』
彼女がそう言うと、スフィンクスは満足気に笑い問題を出した。
「気遣い上手、自分本位、引っ込み思案のうち、犬を1万頭飼っている人の性格は？」
『気遣い上手………自分本位………引っ込み思案………』
地面に座り込み、杖先で3つの言葉を描き考えるA。
クイズや謎々はあまり得意では無いため、頭をフル回転させ、答えをどうにか導こうと必死になる。
『そのままだったら、この人は気遣い上手なのよね……その犬たちは、引き取ったものなのかしら……でも……1万頭よね……犬………1万頭………』
自分のことを眺めているスフィンクスを、少しだけ睨みつけながらじっくり考える。
問題が出されてからしばらくたった頃……再びリンダのAを呼ぶ大声が近くなってきた時……目を閉じ俯いてた彼女は、バッと顔を上げて立ち上がった。
『わかったわ！犬は、ワンって鳴くの……それで、ワンか万になって………それで、ジャパンの人がワンマンって言葉を使っているのを本か何かで見たわ……だから、自分本位よ！
スフィンクスさん、答えは自分本位！』
Aが正解を導き出し、スフィンクスは満足気に頷き通れる幅の道を開けると、ほっとしたようにそばを通る。
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名無し84755号(プロフ) - 初めまして！作品とても面白いです‼︎続きが読みたいのでパスワード教えてもらえないでしょうか？お願いします！ (5月23日 8時) (
レス) id: 46deb2646d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 続き待ってます！！ (2023年1月9日 22時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
たみー(プロフ) - はじめまして！本作品はとても面白く、続きが気になるのでパスワードを教えて頂きたいと思っています！よろしくお願いいたします！ (2022年5月21日 14時) (レス) id: cc612285a5 (このIDを非表示/違反報告)
賢志郎（りん）(プロフ) - はじめまして！小説読ませていただいております！全部とても面白かったです！早速で申し訳ないのですがパスワードを教えていただきたいです！ (2022年3月28日 2時) (レス) @page50 id: 866c28599b (このIDを非表示/違反報告)
ルマ(プロフ) - はじめまして。小説読ませていただいております。とても面白かったです！この続きも読みたいのですが、パスワードを教えてもらうことは可能でしょうか 。 (2022年1月26日 23時) (レス) id: d200f97561 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2020年11月29日 0時
