° 侮辱 - You side - ページ5
「A、俺とダンスパーティーに一緒に行って欲しい」
この言葉を、私はホグワーツにいる間後何回聞けばいいのか、もう数えるのを諦めた。
『あー………ごめんなさい……私、もう行きたいって決めてる人がいるの……ほんと…ごめんね』
こう言えば、大抵の男子は肩をガックリ落として去っていくんだけど、この男は違った。
翌日、珍しく寝坊をしたリリーと余っていたお菓子を朝食代わりに食べて薬草学の教室に滑り込めば、いつも座ってる私たちの指定席に生徒が座ってた。
「あの……そこ、私たちがいつも座ってる……」
「A！！ようやく来てくれた！」
リリーの言葉に被せるようにして、私の腕を引っ張り無理やり彼の隣に座らされたから、彼女が不満そうに私の前の席に座る。
『あー………あの……貴方……昨日、私の事パーティーの相手に誘った……あー……ピケット？』
「パケットだよ！コニー・パケット！あぁ、君が僕の事を覚えていてくれるなんて！」
彼の名前なんてどうでも良くて、教室を見渡してリーマス達が居ないことに気付く。
すると、私の考えが分かったのか鼻で笑った。
「ルーピン達なら、体調が悪いからって来てないよ。」
『体調………？』
「ふん、どうせ仮病を使って、またくだらない事でもしようと考えてるんだろ。全く……どれだけ寮の得点を減らせば気が済むんだ。
Aだって、せっかく君が稼いだ点を減らされちゃ不満だろ？」
「ちょっと！何もそんな言い方しなくてもいいじゃない」
「君には聞いてない、エバンズ」
『2人とも落ち着いてよ……ピケット……』
「パケット！！」
『もうどっちでもいいわ。……いいこと、ポケット。貴方がグリフィンドールの得点が減らされてばかりで不満を持つのは勝手だけど、私の大切な親友と彼を侮辱するような事を言うのは許せないわ。』
「なっ………だ、だって、本当の事じゃ……」
『私にとっては、とても楽しい親友たちだと思ってるの。あの人達が減点させようが、その分私や他のグリフィンドール寮生が頑張ればいいだけ。そんな事も分からないの？』
顔を真っ赤にして、今にも怒鳴りそうな雰囲気を漂わせる相手。
先生が入って来るのをよそに、言い忘れたことを付け加える。
『それに、親友たちを侮辱するような人とはダンスパーティーの相手にすら誘いたくないし、一緒に踊りたくないわ』
静まりつつある教室に、私の声が響くと乱雑に机の上に教科書を音をたてて置いた。
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名無し84755号(プロフ) - 初めまして！作品とても面白いです‼︎続きが読みたいのでパスワード教えてもらえないでしょうか？お願いします！ (5月23日 8時) (
レス) id: 46deb2646d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 続き待ってます！！ (2023年1月9日 22時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
たみー(プロフ) - はじめまして！本作品はとても面白く、続きが気になるのでパスワードを教えて頂きたいと思っています！よろしくお願いいたします！ (2022年5月21日 14時) (レス) id: cc612285a5 (このIDを非表示/違反報告)
賢志郎（りん）(プロフ) - はじめまして！小説読ませていただいております！全部とても面白かったです！早速で申し訳ないのですがパスワードを教えていただきたいです！ (2022年3月28日 2時) (レス) @page50 id: 866c28599b (このIDを非表示/違反報告)
ルマ(プロフ) - はじめまして。小説読ませていただいております。とても面白かったです！この続きも読みたいのですが、パスワードを教えてもらうことは可能でしょうか 。 (2022年1月26日 23時) (レス) id: d200f97561 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2020年11月29日 0時
