° 《穢れた血》 ページ38
なんの抵抗も出来ない彼を、周りの者が囃し立てあのリリーでさえ、一瞬逆さになってるセブルスを笑おうとした。
『ジェームズ！降ろしてあげて、彼可哀想だわ』
「承知しました」
案外素直に応じてくれた………なんて思うのは全くお門違い。ジェームズが杖をまた上に振ると、地面に落ちて丸まった………けど、絡まったローブから抜け出して立ち上がると、セブルスが杖を構えると、シリウスが即座にペトリフィカス トタルスを唱える。
「彼にかまわないでって言ってるでしょう！」
我慢出来ないように叫ぶリリーだけど、ジェームズもシリウスもそれに応じないどころか、挑発するように私に目線を移す。
「さあ、優等生監督生のAは、お友達のスニベリーをどうする？」
『まずは、グリフィンドールから20点減点するわ。そして、リリーと同じ気持ちよ。……セブルスにかまうのはもう辞めなさい。…… “ 愛しの ” リリーから呪いを浴びたくないならね』
「ああ、エバンズ、君に呪いをかけたくないんだ」
私に言われて、2人に向けられている杖を、油断なく見るジェームズとシリウス。
「それなら、呪いを解きなさい！」
はっきりと言われ、ジェームズは深いため息をつくとセブルスに向けて反対呪文を唱える。やっとの思いで立ち上がったセブルス。
「ほーら。スニベルス、エバンズが居合わせて、ラッキーだったな……」
「あんな汚らしい《穢れた血》の助けなんか、必要ない！」
まさか……5年間も一緒にいる事が誰よりも多かった彼女のことを……彼は、今なんて……
「結構よ……これからは邪魔しないわ。それに、スニベルス、パンツは洗濯したほうがいいわね」
「エバンズに謝れ！」
差別用語を嫌うジェームズが、セブルスに杖を向けて吠えるけど、彼も彼で巻き込まれる。
「あなたからスネイプに謝れなんて言って欲しくないわ。あなたもスネイプも同罪よ」
「えっ？僕は1度も君のことを………何とかかんとかなんて！」
「かっこよく見せようと思って、箒から降りたばかりみたいに髪をくしゃくしゃにしたり、つまらないスニッチなんかで見せびらかしたり、呪いをうまくかけられるからといって、気に入らないと誰彼なく呪いをかけたり………
そんな思い上がりで膨らんだ頭を乗せて、よく箒が離陸できるわね。あなたを見てると吐き気がするわ！」
そう言うと、リリーは私の元に来て足早に去ろうとするから、宥めてセブルスに向き直った。
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名無し84755号(プロフ) - 初めまして！作品とても面白いです‼︎続きが読みたいのでパスワード教えてもらえないでしょうか？お願いします！ (5月23日 8時) (
レス) id: 46deb2646d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 続き待ってます！！ (2023年1月9日 22時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
たみー(プロフ) - はじめまして！本作品はとても面白く、続きが気になるのでパスワードを教えて頂きたいと思っています！よろしくお願いいたします！ (2022年5月21日 14時) (レス) id: cc612285a5 (このIDを非表示/違反報告)
賢志郎（りん）(プロフ) - はじめまして！小説読ませていただいております！全部とても面白かったです！早速で申し訳ないのですがパスワードを教えていただきたいです！ (2022年3月28日 2時) (レス) @page50 id: 866c28599b (このIDを非表示/違反報告)
ルマ(プロフ) - はじめまして。小説読ませていただいております。とても面白かったです！この続きも読みたいのですが、パスワードを教えてもらうことは可能でしょうか 。 (2022年1月26日 23時) (レス) id: d200f97561 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2020年11月29日 0時
