° 幸せ、やりたいこと ページ29
マクゴナガルの言葉に、Aは赤ん坊の頃から見てくれたおじさんを思い浮かべ、苦笑いになると、その様子に彼女も鼻で笑った。
「まぁいいでしょう。要するに、闇祓いでなくてもどの分野にも精通しているということです。
……では、これからについてですが……12科目のO.W.L.受験で間違いないですか？」
『はい』
「よろしい……評価はそのままですが、闇の魔術に対する防衛術の先生から、最近課題の内容が濃くなりすぎて人よりも羊皮紙が多いというコメントがありますが……まぁこれもいいでしょう。
今のペースでO.W.L.まで続けてください。逆転時計も上手く使いこなしていますから……期待していますよ。」
『わかりました、マクゴナガル先生。』
「何かほかに質問はありますか？」
『特には………あ、先生、一つだけいいですか？』
「どうぞ」
『……人狼でも、偏見の目を持たれずに働ける場所は、やっぱり無いのでしょうか』
「………ルーピンのことですね？貴方なら聞くんじゃないかと思いました。……その事については、貴方のお祖母様……ミニュエルからは、人狼にとって効果的な薬の開発に協力して欲しいと言っていました。それに、レイアからは魔法生物の研究を手伝って欲しいと連絡を頂きましたよ。」
『じゃあ……』
「ただ、ルーピンがそれを望むとは思えません。彼は、主夫になる事を大変強く望んでいました。」
『あれは……冗談じゃ……』
「本気らしいですよ。嬉しそうに語っていました。闇祓いになった貴方を、食事と共に暖かく迎えたいと。今まで助けてもらった分、卒業してから沢山恩返しをしたい。それが自分にとっての幸せであり、やりたいことだと。」
『恩返しだなんて……そんな………』
自分の知らないところで、そう語っていたリーマスの思いに、じわりと涙が込み上げてくる。
「彼は彼なりに悩んで、その考えにいたったのではないかと私は思います。ルーピンの夢を大切にしてあげるのですよ。」
『はい……先生……リーマスが幸せになれるようにします』
「応援していますよ。……さぁ、面接は終わりです。闇祓いになりたいのであれば、このペースで頑張って。いい手本が近くにいますし、よく学んでください。」
『……ありがとうございました。』
怒られるような事を言われなくてホッとしながら、静かに扉を閉めると迎えに来てくれたのか、リーマスの姿が見えた時、無性に嬉しくなってそのまま彼の元へ飛び込んだ。
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名無し84755号(プロフ) - 初めまして！作品とても面白いです‼︎続きが読みたいのでパスワード教えてもらえないでしょうか？お願いします！ (5月23日 8時) (
レス) id: 46deb2646d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 続き待ってます！！ (2023年1月9日 22時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
たみー(プロフ) - はじめまして！本作品はとても面白く、続きが気になるのでパスワードを教えて頂きたいと思っています！よろしくお願いいたします！ (2022年5月21日 14時) (レス) id: cc612285a5 (このIDを非表示/違反報告)
賢志郎（りん）(プロフ) - はじめまして！小説読ませていただいております！全部とても面白かったです！早速で申し訳ないのですがパスワードを教えていただきたいです！ (2022年3月28日 2時) (レス) @page50 id: 866c28599b (このIDを非表示/違反報告)
ルマ(プロフ) - はじめまして。小説読ませていただいております。とても面白かったです！この続きも読みたいのですが、パスワードを教えてもらうことは可能でしょうか 。 (2022年1月26日 23時) (レス) id: d200f97561 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2020年11月29日 0時
