° 左腕 ページ21
「なぁ、リーマス。あいつ、妙にテンション低くね？喧嘩した？」
「いや？昨日は、あれ以来会ってないから喧嘩も何も出来てないよ」
「じゃあ、なんで気落ちしてんだよ………2位だったのが嫌だったのか？」
「Aは順位なんて気にする人じゃないと思うよ」
「だよなぁ」
少し離れた席から、私の様子を心配している声が聞こえる。視線だけでも伝わってくる、リーマスの気持ちに気付いていながらも、今日の私は彼らとつるむ気はなかった。
まだ微かに震えている手がバレないように、片手で抑えると少し大広間にざわつきが起きて、それがだんだんと大きくなってくる。
何かあったのかと振り向こうとした時、低い声が聞こえた。
「A」
『っ！！セ、セブルス……』
「話がある。」
そう言って、足早に大広間を去るセブルス。リーマスが声をかけようと席を立ったけど、それを遮るように鞄を掴んで走って追いかける。
スリザリンの寮まで来ると、中に入るように促されて、恐る恐る1歩踏み入れれば奥まった人目が絶対につかない場所に連れてこられた。
「……さっき、校長先生から聞いた。」
『……そっか』
私に横顔を見せて話す彼からは、今何を思っているのか全く読めない。
「代々続くんだってな。魔法省にも元々お前が生まれた時点で登録されてるって、聞いた」
『…うん』
「………すまない、疑って」
『え………どして……セブルスが』
「疑ったし、体調が悪いんだろうと気付いていたけど、それを阻んだ。」
『けど…！！私、貴方のこと襲った……怪我させた……そんな……大怪我を……』
左腕に巻かれた包帯に優しく触れると、一瞬ビクッとさせた。
『ごめん………ごめんなさい………痛かったよね……痕、残ってるよね………傷付けてごめん…っ………私も、今朝校長先生から聞いたの……なんにも覚えてなくて……わたし、わたしっ………』
彼の左腕に顔をつけて、震える声で彼に謝る。
昨日の、あの後の記憶が何も残ってない。だから、蛇になって、自分の身を守ろうとセブルスを襲ったって聞いた時、遂にやってしまったって思った。
大切な人を傷付けた。どんなに今彼が、私のせいじゃないって言っても、そんなの関係ない。
起きてしまったことは、取り返せない。逆転時計があっても。
「もう、気にしてない……」
『ごめんなさい……ごめん……っ……』
° 先生 - Remus side -→←° 疑い - You side -
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名無し84755号(プロフ) - 初めまして！作品とても面白いです‼︎続きが読みたいのでパスワード教えてもらえないでしょうか？お願いします！ (5月23日 8時) (
レス) id: 46deb2646d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 続き待ってます！！ (2023年1月9日 22時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
たみー(プロフ) - はじめまして！本作品はとても面白く、続きが気になるのでパスワードを教えて頂きたいと思っています！よろしくお願いいたします！ (2022年5月21日 14時) (レス) id: cc612285a5 (このIDを非表示/違反報告)
賢志郎（りん）(プロフ) - はじめまして！小説読ませていただいております！全部とても面白かったです！早速で申し訳ないのですがパスワードを教えていただきたいです！ (2022年3月28日 2時) (レス) @page50 id: 866c28599b (このIDを非表示/違反報告)
ルマ(プロフ) - はじめまして。小説読ませていただいております。とても面白かったです！この続きも読みたいのですが、パスワードを教えてもらうことは可能でしょうか 。 (2022年1月26日 23時) (レス) id: d200f97561 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2020年11月29日 0時
