° ぶどうパン ページ3
耳まで真っ赤にして、相変わらず背は向けたまま今にも泣きそうな声で答えた彼女。
要は、僕がキスをした後漂う(無意識な)色気が、彼女にとっては、キス云々よりもそれを
「って言うことであってる？」
開心術が使える彼女に聞けば、ようやく顔を向けたと思ったら、キッと僕を睨みつけてきたから、そういう事みたい。
『貴方って、私に対しては
「言い方に何だか棘が感じるけど、そこは大胆ってことにしておいてくれない？」
そう言えば、信じられないとでも言う目で僕を見ては、そこそこの強さで僕の腕を叩いた。、
『もう！！貴女なんて知らないわ！女子の小さな思いも、そうやって笑えないジョークにして攻撃してくるなんて！』
「まぁ、そう怒らないでよ。君、さっきからお腹が鳴ってることに気付いてるのかい？」
自分で言いながら、彼女の顔が別の意味で赤くなっていくのを見て、あぁ…彼女が言いたいのはこういう事なのかなぁ……と思う。
僕が微笑んでぶどうパンを渡せば、ひったくるようにしてベンチに座って黙々と食べる。
「……Aって、最近口がだんだん……少しずつだけど、悪くなって言ってる気がする……
……でも、きっとそれが、本当の君なんだろうなって思うんだ」
『………なによ』
「まぁ聞いてよ………それに、君って、どんなに怒ってても、悲しくても、その感情に流されないで、場をちゃんとわきまえるよね。……今みたいに」
『……ご飯は……椅子に座って食べるのが基本でしょ……立食パーティーじゃあるまいし』
「うん、そうだね、そっくりそのままジェームズに教えてあげたいよ。
……あとは、Aって完璧に見えて、どこか絶対に抜けてるんだ。例えば………そう………靴下の柄が左右違うみたいな」
『えっ！！……ありがとう……後で直さなきゃ……』
「うん、後、ミスを指摘されたら反論するんじゃなくて、受け止めてありがとうって言うところ」
『だから、何なのよさっきから……何が言いたい訳？』
パンを片手に、靴下を見ながら少し怒った声で言うAに、頭を優しく撫でた。
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名無し84755号(プロフ) - 初めまして！作品とても面白いです‼︎続きが読みたいのでパスワード教えてもらえないでしょうか？お願いします！ (5月23日 8時) (
レス) id: 46deb2646d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 続き待ってます！！ (2023年1月9日 22時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
たみー(プロフ) - はじめまして！本作品はとても面白く、続きが気になるのでパスワードを教えて頂きたいと思っています！よろしくお願いいたします！ (2022年5月21日 14時) (レス) id: cc612285a5 (このIDを非表示/違反報告)
賢志郎（りん）(プロフ) - はじめまして！小説読ませていただいております！全部とても面白かったです！早速で申し訳ないのですがパスワードを教えていただきたいです！ (2022年3月28日 2時) (レス) @page50 id: 866c28599b (このIDを非表示/違反報告)
ルマ(プロフ) - はじめまして。小説読ませていただいております。とても面白かったです！この続きも読みたいのですが、パスワードを教えてもらうことは可能でしょうか 。 (2022年1月26日 23時) (レス) id: d200f97561 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2020年11月29日 0時
