° グリンデロー ページ15
3人に慰められて、励まされて、真っ赤になりそうな目を袖でゴシゴシ拭きながら、湖の反対側に回り込んで審査員席に辿り着くと、とんでもない姿で来たからかサリーが駆け寄ってきた。
「どうしたの！グランドューレ」
『だい……大丈夫です……ほんとに……できますさら……』
彼女が言いたいことは、開心術で知ったから先に応えると、すんなりと引き下がってくれた。
そして、選手全員が集まった事を確認すると、ざわついているスタンドに身体を向けて、杖先を喉元に付けた。
「さて、全選手の準備が出来ました。第2の課題は、私のホイッスルを合図に始まります。」
フリージアさんが、なんでこんな役割に…なんて小言を心の中で呟きながら、私たち選手を3メートル間隔に湖の岸に沿って立たせる。
一番端にいるビクターは、水泳パンツを履いていたのか、来ていた衣服を脱ぐと女子からの黄色い歓声が上がる。
私も、震える手でパーカーにズボン、マフラーを脱げば、横にいたリンダが顔を真っ赤にしていて、どうしてかと当たりを見渡せば、ほぼ全男子の顔が同じようになっていた……のを確認すると同時にホイッスルが鳴り、慌てて飛び込んだ。
『(人魚になりたい！！)』
頭の中でそう唱えると、2本の足が綺麗な魚の鰭に変わる。息も凄くしやすくなって、長時間海の中に居てもいい事が分かると、リーマス探しに移る。
慣れない鰭を動かし、ゆらゆらと揺らめく黒い水草を掻き分けながら、鈍い光を放つ石が転がる平原を通る。
辺りを見渡して、人が浮いてる姿を捉えたいけど全然そんな姿は見えない。それどころか、いつの間にか淡い緑色の水草が目の前に拡がっていて、卵がそこにみっしり付いていたりと、ぼうぼうの牧草地が。
『(このまま泳ぎ続けてたら、1時間すぎちゃう……早く……なにか見つけないと……)』
1度立ち止まって、辺りを見渡そうとした時鰭に噛み付かれたような痛さを感じて下を見れば、そこに居たのは小さくて角のある魔物が、水草の中から顔を出して噛み付いてた。
『(グリンデロー！！ニュートおじさんが見せてくれ水魔！！)』
持っていた杖で、
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名無し84755号(プロフ) - 初めまして！作品とても面白いです‼︎続きが読みたいのでパスワード教えてもらえないでしょうか？お願いします！ (5月23日 8時) (
レス) id: 46deb2646d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 続き待ってます！！ (2023年1月9日 22時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
たみー(プロフ) - はじめまして！本作品はとても面白く、続きが気になるのでパスワードを教えて頂きたいと思っています！よろしくお願いいたします！ (2022年5月21日 14時) (レス) id: cc612285a5 (このIDを非表示/違反報告)
賢志郎（りん）(プロフ) - はじめまして！小説読ませていただいております！全部とても面白かったです！早速で申し訳ないのですがパスワードを教えていただきたいです！ (2022年3月28日 2時) (レス) @page50 id: 866c28599b (このIDを非表示/違反報告)
ルマ(プロフ) - はじめまして。小説読ませていただいております。とても面白かったです！この続きも読みたいのですが、パスワードを教えてもらうことは可能でしょうか 。 (2022年1月26日 23時) (レス) id: d200f97561 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2020年11月29日 0時
