° お手をどうぞ ページ11
「よっ、A、リリー、クィレル」
「やぁ、シリウス。……じゃあ、2人とも、お互い楽しもう。僕はシノのところに行かなくちゃ」
『頑張ってね！クィリナス！！』
4人の元から離れたクィレルにそう声をかけると、Aの姿を見て石のように固まったリーマスの元へ彼女が向かう。(リリーは早々にビクターに連れていかれた)
『リーマス、こんばんは』
「こ、こんば、んは……」
『ちょっと……どうしたの？ピシッと固まっちゃって』
くすくす笑って、彼の整えられた髪の毛を優しく触れば、ようやく我に返ったのかゆっくりと上から下まで見ると口を開いた。
「綺麗だ………A」
『ふふっ……ありがとう、リーマス。貴方もすっごく素敵よ。王子様みたい』
特にこのジャケット……と、銀色で模様が描かれたジャケットをなぞると、裾を見つめた。
『これ、綺麗………ホープさんの手作り？』
「あぁ……ううん、ちょっと頑張ってみた。君が好きだって言ってたから」
『そうなの……リーマスって本当に器用だよね……』
微笑んで言えば、リーマスは嬉しそうに彼女の頬にキスをしてお礼を言う。
すると、時間が来たのか赤と緑のタータンチェックのローブを着て、キビキビと歩いてくるマクゴナガルが、彼らを見つけると少し大きな声を出した。
「あなた達！ええ、そうです、代表選手で集まっていないのは貴方だけですよ、グランドューレ。さあ、ルーピンといらっしゃい」
2人は顔を見合せ、リーマスのエスコートで着いていけば、大広間の扉横にビクターとリンダがそれぞれのパートナーと共に並んでいた。
どうやら、生徒が全員中に入ったら、大広間に入場するらしい。
『…リーマス、貴方チョコ食べた？』
「いや？食べてないよ、どうして？」
『顔が汚れてるわ……ちょっと待って、取るから………はい、取れた……
なぁに、これ？……何か臭う……』
「あ……いや……実は、着替える前にゴブストーンをやっていたんだ……」
『それ、本当？？もっと他のことしたら良かったのに』
「そうなんだけど、たまたまあったのがそれで……あ、で、でも、僕はやってないよ。やっていたのは、シリウスとピーター。」
信じられないとでも言うような目で、リーマスを見て文句を言おうとした時、合図が出た。
「お手をどうぞ？」
『…あははっ……本当にリーマスなの？』
「もちろん。」
弾けるように彼女が笑うと、彼が差し出した腕に手を通した。
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名無し84755号(プロフ) - 初めまして！作品とても面白いです‼︎続きが読みたいのでパスワード教えてもらえないでしょうか？お願いします！ (5月23日 8時) (
レス) id: 46deb2646d (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 続き待ってます！！ (2023年1月9日 22時) (レス) id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
たみー(プロフ) - はじめまして！本作品はとても面白く、続きが気になるのでパスワードを教えて頂きたいと思っています！よろしくお願いいたします！ (2022年5月21日 14時) (レス) id: cc612285a5 (このIDを非表示/違反報告)
賢志郎（りん）(プロフ) - はじめまして！小説読ませていただいております！全部とても面白かったです！早速で申し訳ないのですがパスワードを教えていただきたいです！ (2022年3月28日 2時) (レス) @page50 id: 866c28599b (このIDを非表示/違反報告)
ルマ(プロフ) - はじめまして。小説読ませていただいております。とても面白かったです！この続きも読みたいのですが、パスワードを教えてもらうことは可能でしょうか 。 (2022年1月26日 23時) (レス) id: d200f97561 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2020年11月29日 0時
