° ごめんね ページ5
Aと2人でコンパートメントへ向かい、僕が扉を開ければ、ビクッとして振り向いたジェームズ達。
その様子を見ていたAが、泣きそうな顔で見ていて、好きな人の泣き顔を他の人のせいで見たくない、という思いが出たのか少しぶっきらぼうな声が出た。
「どうも、3人とも」
「な、なんだ……リーマスか……」
「君1人かい？」
「いいや？……Aもいるよ」
そう言って横にズレれば、目に涙を浮かべたAがソロりと出てきて、今度は目を丸くしたジェームズ達。
「A？！なんだよ、どうした」
「なにかあったのかい？？」
「だ、大丈夫？」
『ご……ごめんっ…ごめんね、ジェームズ、シリウス、ピーター』
3人の心配を他所に、突然謝ったAに何が何だか分からないといった顔になる。
僕がクスリとその様子を見て笑うと、さっき聞いた話を聞かせれば、途端に笑い声に包まれた。
「なんだ、A、そんな事で謝ってきたのか？」
『だって……ちょっと口調強かったし、シリウスだってブラックって呼ばれるの好きじゃないのに……』
「んな事で怒んねぇよ。まぁ、びっくりはしたけどな。お前が居なくなったあと、レイブンクローの首席が来たんだよ」
「そうそう。だから、きっと君は首席に安心させるようにわざと、ああ言ったのかなって気付いたよ」
『じゃあ……』
「僕もシリウスもなんとも思ってないから、だから、ほら……その涙を拭ってよ。大丈夫だって」
「そうそう。ほら、泣くんじゃなくて笑えよ。俺、お前の笑顔が好きなんだ、そっちの方が可愛いしな」
「ちょっ……シリウス、それは酷い……」
予想外のことに、Aは呆気に取られるも2人の性格を思い出したのか、小さく笑みを浮かべると僕が零れた涙を優しく拭うと、照れ臭そうにはにかんだ。
「あ、そうだ。君たちがいない間にワゴンが来たんだ。2人の分も買っておいたよ」
「へぇ〜、気が利くじゃないか」
「なんだ、リーマス。その人をバカにするような声」
「まあまあ、いいから。リーマスもAも座りなよ。みんなで食べよ」
ジェームズがやんわりと止めて、空いている席に誘導すれば、ピーターが気を利かせてくれたのか、コソコソとジェームズの横に座ってくれた。
「僕達の事も、遠慮なく減点していいからね」
『うん、そのつもり。リーマスが、とっても素敵な提案をしてくれたから』
蛙チョコを食べながら言ったAに、僕達4人は顔を見合わせた。
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どこかのムスメ(プロフ) - 麦わら帽子さん» こんにちは！お待たせしました。本日、続きを公開させていただきます！これからもご愛読のほど、よろしくお願い致します。 (2020年12月18日 16時) (
レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
どこかのムスメ(プロフ) - ヨルさん» こんにちは！お待たせしました。本日より、続きを公開させていただきます。これからもご愛読、よろしくお願い致します！ (2020年12月18日 16時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
麦わら帽子(プロフ) - 了解しました。続きをお待ちしております (2020年12月8日 23時) (レス) id: 73edff1dca (このIDを非表示/違反報告)
どこかのムスメ(プロフ) - 麦わら帽子さん» ご覧頂きありがとうございます！只今絶賛作成中でして、上限まで書き終えましたら、こちらからお知らせさせていただきます。それまでお待ちいただけると嬉しいです…… (2020年12月8日 23時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
どこかのムスメ(プロフ) - ヨルさん» ご覧頂きありがとうございます！続きの方ですが只今絶賛作成中でして、公開でき次第こちらからお知らせさせていただきます。最後まで書き切りたい性格でして……お待ちいただけると嬉しいです…… (2020年12月8日 23時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2020年11月18日 17時
