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☆(本篇進まない……) ページ17

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「…ごちそーさまでしたっ!」


「お粗末さまでした。まだお腹空いてる?」


「うん、メイン分は残ってる」


「よかった。じゃあ、食器洗ったらメイン出すね」


「あ、一緒に洗おう。量が多いし、1人だと大変でしょ?それに、早くメイン食べたいし?なんならその後のデザートも?」


「……変態」


「なんとでも〜」


ニヤリと笑って言った小野に、Aは恥ずかしそうに軽く彼の腕を叩くと、小声で優しくね?と返答する。


「もちろん、優しくするよ」


「…怪しいなぁ」


「ええー?…あ、俺洗うから、Aは拭いてね?手は大事だから」


「ありがと。じゃあ、後でハンドクリーム塗ってあげる。今日ね、買ったんだァ、お気に入りブランドの新商品!」


「お、あれ?」


「そうそう。」


ゆっくりした中で、流れるように進む会話を楽しむ2人。気付けば、洗い物が終わり一緒に食器を拭いていた。

それも終わると、小野を先にリビングに行かせAは紅茶を入れながら、冷蔵庫から1枚のお皿を出した。
食器棚からお皿を2枚にフォークを1つ出すと、お盆に乗せて部屋に向かう。
机の上には、台本や赤ペンなどが転がっていたが彼女の姿を捉えた瞬間、カバンの中にそれらを押し込んだ。


「では、主役さんが我慢できなかったメインの登場です。」


「お!待ってました!」


「ちなみに、ファイナルアンサーは?」


「ブラウニーですね」


「なるほど……では、今年のメインはこちらです、はい、ドーンっ」


机の上に、効果音付きで出したものは茶色の長方形。片隅にはホイップクリームが少量乗っかっていた。


「あ!ブラウニー……?」


「そう!今年は、ちょっと贅沢に私用のAMAOTOを少し入れさせて頂きました」


「え、うそ?!ほんとに?」


「うん、合うかなぁって思ったんだけど意外とあって……そんなに入れてないから、風味程度かな?」


「すご、めっちゃ美味しそう……って、フォーク足りないよ?」


「それね、今日は特別。そんなに作らなかったから、私が食べさせてあげる」


「……すんごい、至れり尽くせりだね。」


「日頃の愛を込めて?これからも大輔さんの事、愛しちゃうからね」


「ありがとう。俺も、昔のことぜんっぶ忘れるくらい、愛しちゃうから。離さないからな」


「私を離さないでね?頼りにしてます」


お互いが改めて伝い合うと、食べる前に2人は身を乗り出しキスをし甘い時間を過ごすのであった。

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作者名:V-GIRL | 作成日時:2019年10月21日 10時

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