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☆ 番外編 - 11月22日 - ページ11

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あなたside


「う゛ぁ〜……あったま痛い……」


歳のせいなのか、昨日中打ち上げで飲んだお酒が抜けきっていないのか、二日酔いでガンガンと鳴り響く頭の痛さで目覚めた私は、ボーッと天井を見つめた。
そして、両手を広げればひんやりと冷たいシーツを感じ、顔だけ横を向けると隣にいるはずの彼がいない。


「……あれ、あの人仕事だっけ、今日」


確か仕事じゃなかったような……と、全く働いていない頭で考えていると、ガチャっと音を鳴らし扉が開くとご飯の匂いが入ってきた。


「あっ、起きてたんだ。」


「……大輔くん?」


「うん、おはようございます」


「おはよ……」


「頭、痛い?」


「痛い……ってか、昨日の記憶がない」


「あはは笑 昨日は凄かったよ。ストレスでも溜まってた?って程ベロンベロンに酔ってた」


「うわぁ…まじか……」


「ご飯、できてるけどどうする?」


「……今日なに?」


「焼きジャケと、味噌汁でしょ…あと、昨日お杉が分けてくれた肉じゃがとご飯」


「お味噌汁……飲みたい」


「えー、それだけ?」


「ん。…とりあえず」


「味噌汁?」


「だって、大輔くんが作ったやつだもん。頭痛治りそー」


そう言えば、彼は驚いた顔をした後それはそれは嬉しそうに笑って、持ってくる!と。半開きの扉を見ながら、カレンダーの日付を見てふと思った。

結婚してまだ1年だけど、大輔くんの笑顔で毎回救われてるなぁ……って。いや、結婚する前から物凄く彼に救われてる。
あと、彼が抱きしめてくれる時とか最高。いきなり抱きついて来る時とか、私が落ち込んでる時とかそっと抱き締めてくれる時とか。

その他にも、言葉が欲しいけど中々自分から言えない時、それを意図も簡単に掬って沢山言ってくれる所とか……あぁ、ちょっとした事でも妬いちゃって拗ねるのも可愛い。
考えれば考えるほど、彼のいい所が沢山出てきて笑顔が零れる。……あ、結構楽になったかも。やっぱり、大輔くんは凄いや。


「お待たせ〜」


「あ、いい匂い……」


足で扉を開けて、背中で閉める。そして、お盆を持って私の膝の上にそれを載せると自分も、と乗ってきては、すっぽりと彼の足の間に納まった。


「ここで食べるの?」


「ん。食べましょ」


「お行儀悪いよ?」


「今日だけ。」


「いい夫婦の日だから?」


「あ、今日だっけ?」


とか言って、大輔くんは私にピッタリとくっ付いてくる。彼の温もりが伝わって、凄く心地がいいし安心するなぁ

☆→←☆ ごじゅうご



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作者名:V-GIRL | 作成日時:2019年10月21日 10時

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