° 始動 ページ44
変身術の教室に着いた時、Aはクィレルの横に座っていて、斜め向かいの席ではシリウスとジェームズが不思議そうに彼女を見ていた。
「…あ、なぁリーマス。お前Aと喧嘩でもしたのか？」
「うーん、僕じゃなくて、ピーターが……いや、でも誰も悪くないんだよ、うん」
「なに、ピーターは何を言ったんだい？」
「その…朝のあの時間割のことについてだよ……どうしても気になって……
そうしたら、怒っちゃって……」
「怒った？？……あいつ、そんな事で怒るような奴だったか？」
「いや、まさか。ちゃんと丁寧に答えてたし、怒らなかった」
「じゃあ、他に怒りの言動でも？」
「特にはなかったけど……」
やっぱり僕の思い違いじゃなかった。Aの急に不自然な態度に、首を傾げていればマクゴナガルが入ってきて授業が始まる。
教科書を開けば、前に座る2人がニヤリと笑っていてなんでだろうと思えば、運良く
マクゴナガルが、目の周りにメガネと同じ形の縞があるトラ猫に変身すると、教室が拍手喝采に。
アニメーガスについて、マクゴナガルが話している中、Aに目線を向ければ何やら必死に羽根ペンを動かしていて、たまに前を向いて話を聞いていて……
「ごく稀に、
先天的に受け継ぐ……直ぐにAのことだと分かって再び目をやれば、手を止めてどこか一点を見つめていた。
「ピーター！今日から本格的にアレ、始めるぞ！」
「アレ……？」
「なんだよ、もう忘れたのか？？」
「アニメーガス、だよ」
授業が終わって昼食に向かう中、大広間の近くで立ち止まり作戦を始める彼ら。
僕が人狼だと見抜かれて、突き放すどころかアニメーガスになって一緒にいてくれると言ってくれた。ちょうど今日学んだからか、踏み切ることにしたらしい。
「とりあえず、道のりは今日の話から遠そうだけど……リーマス、必ず僕達やり遂げてみせるから、待っててくれよ？」
「うん、本当に僕なんかのためにありがとう。」
「当たり前だろ？俺たちは親友なんだからな」
シリウスの言葉に頷くジェームズとピーターに、僕も自然と笑みが零れた。
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瀬尾早くれな - 初めまして。過去編を途中までと、アズカバンを途中まで、楽しみながら読ませて頂いています。そこで新作のパスワードをお教え頂けないか、と思うのです。続きが気になって、しょうがないのです。更新、楽しみにしております。頑張ってください！ (2020年11月8日 20時) (
レス) id: 222f789a86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ x他1人 | 作成日時：2019年10月6日 11時
