° 動揺 - No side - ページ35
「ルーピン！」
Aが戻ってきてから、毎日のように彼女の病室に行くリーマス。ジェームズが持っていた透明マントを使っているのだろう。
そんな中、マクゴナガルに今日からAが授業に復帰することを聞いて大広間で朝食を取っている彼に、リリーが声をかけた。
「麗しのリリーじゃない……」
「どうかしたのかい？エバンズ」
「Aが今日から授業に復帰するらしいの。だから、彼女のそばに居てあげてくれない？」
「別にいいけど……エバンズは？」
「私も傍に居たいんだけど、今日からスリザリンと合同授業が多いでしょう？ポッター達に悪さをされないように、セブの傍に居たいのよ。」
それに、あなたもAの傍に居たいでしょ？
小声で彼に耳打ちをすれば、顔を真っ赤にして挙動不審になる。
「おいリーマス、お前Aに変なことすんなよ」
「君、いつも理性ギリギリだもんねぇ？」
「ちょっとあなた達！！ルーピンはそこまでハレンチな男じゃないわ！……多分、そうよ！Aが選んだ人だもの」
「うん、エバンズ、ちょっとだけリーマスの事ディスってる……？」
「ピーター、余計なこと言わない方がいいぜ……ほら、睨まれた」
「まぁそういう事だから、ルーピンよろしくね」
リリーはジェームズとシリウス、ピーターを睨みつけると、教室へと向かった。
リーマスは、お皿に残っていた食事を食べ切ると鞄を掴む。
「ジェームズ！授業の席、2つ取っておいてくれるかい？」
「もちろんいいぜ。くれぐれも襲わないようにな」
ジェームズの一言に笑うシリウスを他所に、彼が足早に保健室へ向かえばそこにはそこそこ多い人数の集団が。
「ねぇ、見て、A様よ」
「成績優秀なのに、それを鼻にかける事をしないし、何より優しい……」
「ほんと、お美しいわ……2年生とは思えない……」
「…あ、ねぇ、あれを見て。」
「あの人……確かレイブンクローのクィレルじゃない？ターバンを巻いた変わってる……」
「A様に近付いてる……最近よく見かけるわよね」
「仲がいいのよ、きっと。彼女って、誰にでも優しいから」
「でも待って……クィリナスってよく見たら顔は整ってるほうよ…」
「やだ、ネイビー、あなたもしかしてあの二人が付き合ってるなんて思ってるの？」
前々から噂で聞いていた、Aの親衛隊の人達がそんな話をしている。
付き合ってる、なんて言われると、Aの元に行きたいリーマスも思わずそこから離れた。
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瀬尾早くれな - 初めまして。過去編を途中までと、アズカバンを途中まで、楽しみながら読ませて頂いています。そこで新作のパスワードをお教え頂けないか、と思うのです。続きが気になって、しょうがないのです。更新、楽しみにしております。頑張ってください！ (2020年11月8日 20時) (
レス) id: 222f789a86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ x他1人 | 作成日時：2019年10月6日 11時
