° 何処か違う ページ33
「グリフィンドール5点減点！ポッター、ブラック、君たちはどうしてこうも悪戯をしてばかり……そんなにグリフィンドールが嫌いなのかね？？」
1ヶ月と3週間目。2ヶ月になろうとする今日もまた、魔法薬学で悪戯をしかけたのがバレて、減点と罰則を食らった2人と、ふくれ薬を上手く調合出来なかった僕とピーターはスラグホーンの部屋にいた。
休み時間を使って、調合し直したり罰則を受けたりとしながら、やっとの思いで完成させて大広間へ急ぐ。
4人ともげっそりとした顔で、こんな顔を見たらAはなんて言うんだろう……そんな事を考えていると、グリフィンドールの一部に人がまぁ大量にいて、人の波を掻き分ければ、その中心にいたのは…
「A！！！」
「ちょっとポッター、うるさいわよ。…A、保健室に戻りましょう？ここにいたら身体に毒よ、特にポッターがいるとね」
『相変わらず、ジェームズに辛辣に当たるねぇ……』
引きつった笑みを浮かべ、リリーと話すAがいた。最後に会った時から、随分と変わっていて髪の毛は伸びたのか、高い位置で結び薄らとメイクをしてシャツのボタンを2つばかり開けていた。
「(A……あんなに痩せていたっけ……)」
明らかに変わった体型や、誰が見ても丸わかりな顔色の悪さ。明るく笑っていても、メイクをしていても目の下の隈がチラつく。
「A、次は薬草学なの。今までのノートを貸すから、終わるまで保健室にいたらどう？」
『そうだね……リリー、ありがとう。授業をしてる間に、私ノート書いちゃうね。遅れを取り返さないと……
…じゃあ、みんなまた後でね』
小さく笑って、机の上にあったリンゴを手に取りリリーと足早に大広間を出ていく彼女。
ジェームズやシリウス、ピーターは久しぶりに見れたAに嬉しいのかキラキラと目を輝かせている。
でも、僕は素直に喜べなくて……
「…ねぇ、ジェームズ」
「ん？どうした、リーマス」
「今日、さ……夜、透明マントを貸してくれない？」
「別にいいけど何するんだ？」
「ちょっとね」
「どうせリーマスの事だ。A絡みだろ」
「あー、リーマスが1番寂しそうにしてたからねぇ」
「良かったね、リーマス」
ニヤニヤしながら、僕に言ってくる彼らを睨むと彼女が座っていた席に座る。
料理を盛り付けながら、何から聞こうか……そう考える。
° 本当のこと→←° 君が、いない - Remus side -
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瀬尾早くれな - 初めまして。過去編を途中までと、アズカバンを途中まで、楽しみながら読ませて頂いています。そこで新作のパスワードをお教え頂けないか、と思うのです。続きが気になって、しょうがないのです。更新、楽しみにしております。頑張ってください！ (2020年11月8日 20時) (
レス) id: 222f789a86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ x他1人 | 作成日時：2019年10月6日 11時
