° 1年生の終わり ページ30
それから時はすぎていき、全校生徒の定期テストやらOWL、NEWTが終わり終業式。
Aが授業中で稼いだ点でも、1年生の一部による悪戯ですぐに減ったものの、グリフィンドールは3位を迎えることが出来た。
クィディッチ総合優勝も、グリフィンドールが何年ぶりかにトロフィーを貰うという快挙を成し遂げた。
翌日、家に帰るためリリーと共にホグワーツ特急に乗れば、先に来ていたジェームズ達がコンパートメントにいて、その横のコンパートメントにセブルスの姿が。
「Aはどっちに座るの？」
『あー……こっち座ってもいい？もう1人、一緒に座ろうって約束した子が来るの。』
「えぇ、いいわよ？…セブ、横失礼するわ」
セブルスの横に落ち着いたリリーと、てっきりこっちに来るとばかり思っていたジェームズ達が不思議そうに彼女を見る。
手荷物を棚に上げ、居なくなったかと思えば1人の生徒を連れて戻ってきたA。
「あら、A、その子って……」
『うん、クィリナスだよ。レイブンクローの』
「A、君いつからクィレルと仲良くなってたんだい？」
『んー……冬休みに入る前、かなぁ……クィディッチの最初の試合の時に、クィリナスから話しかけてくれたの。』
「ね、ねぇ、A…ぼ、僕、他のこ、コンパートメントにいくよ……」
『どうして？』
「だって……場違いな、気がして……」
『そんな事ないわ。一緒に座ろうって約束したんだもん。ここが嫌なら、他のコンパートメントに行きましょ』
「えぇ……そ、それは……
わかっ、た……ここにする」
諦めたのか、縮こまって彼らを見ないように窓側に座れば、にっこりと笑ってAも通路側に座る。
『クィリナス、後でお菓子食べよ』
そう2人が話し始めている一方、リーマスは1人葛藤をしていた。
当然のように、自分の横に座るだろうと思っていたAが、クィレルと一緒に座った事の驚きと、彼がAのことを見る目が自分と似ているのではないかと見抜き焦りが出ていた。もし、彼女がクィレルの事を好きになってしまったら……
一緒に食べようと取っておいた、とっておきの板チョコを鞄の中に入れ、こっそり見ればため息を一つ吐く。
「……」
その様子を黙って見ていたジェームズは、Aとリーマスをどのようにしようかと、密かに対策を練り始めるのだった。
2. ° 家で始まる新学期 - You side -→←° 休暇明け以来 - No side -
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瀬尾早くれな - 初めまして。過去編を途中までと、アズカバンを途中まで、楽しみながら読ませて頂いています。そこで新作のパスワードをお教え頂けないか、と思うのです。続きが気になって、しょうがないのです。更新、楽しみにしております。頑張ってください！ (2020年11月8日 20時) (
レス) id: 222f789a86 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：どこかのムスメ x他1人 | 作成日時：2019年10月6日 11時
