° 赤面の弟くん ページ22
3人で下に降りていくと、拡張型呪文で広くなった部屋にはパンパンになるくらいの客人で溢れてる。
「凄い……この人たち、みんな魔法使い？」
「そうよ！あ、でも中にはマグルの人もいるかも。」
「毎年この規模？」
「そんなことないわ。今年は特別よ！私のホグワーツ入学にグリフィンドールになったからお祝いも兼ねてるみたい」
「そうなんだ…」
Aのご両親の元まで、そんな説明をされると真っ先に男の子が駆け寄ってきては、ルーピンに飛び付く。
「お兄ちゃん！！」
「“ お兄ちゃん ” ？」
「あぁ、ビジーよ。私の弟。一個下。リーマスに、なんか懐いちゃって……いい子なの、仲良くしてあげて」
笑顔で話をしている2人を眺める。本当に兄弟みたい。
ビジーが不意に私の方を向くと、急に顔を真っ赤にしては、Aの後ろに隠れた。
「ちょっと、どうしたの？」
「お、お姉ちゃん……こ、この人…」
「リリーよ、私と同室のお友達。」
「初めまして、ビジー。よろしくね」
そう言うと、ビジーはますます顔を赤くしてAの後ろに隠れて、それを見ていたマリエッタさんが可笑しそうに笑って彼の頭を撫でた。
「ふふっ、ビジーったら照れちゃって。」
「……うそっ、ほんとに？？」
「どういうこと？」
マリエッタさんの一言で、Aは驚いたように目を見開く。ルーピンも何かを分かったのか笑みを浮かべるけど、私にはさっぱり。
「ねぇ、どういうこと？A」
「リリーは知らなくていいことだよ。てか、一生知らなくていいかも」
「A、そこまで言わなくても」
「3人とも、向こうに料理とかがあるから好きな物を食べてね。
あと、リーマス、あなたのご両親もいらしてるわよ」
「ありがとうございます。A、行こう！僕、君のことを紹介しなくちゃ！」
「あっ、リーマス！リリーも……」
パッと顔を輝かせて、私の事なんてほっといて行ってしまった2人。でも、Aは申し訳なさそうに私を見ては、口パクでごめんねって。
「ルーピン……なにも、Aを独り占めしなくたっていいじゃない。」
「ふふっ、リーマスは本当にあの子が好きなのね」
「あぁ、可愛い娘が……」
「でもいいじゃない、いい子なんだし。……リリー、あの子達が戻るまで、ビジーと遊んでてもらってもいいかしら」
「ええ！もちろん！」
そして、マリエッタさんの通りAとルーピンが戻ってくるまで、終始顔が赤いビジーと遊んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瀬尾早くれな - 初めまして。過去編を途中までと、アズカバンを途中まで、楽しみながら読ませて頂いています。そこで新作のパスワードをお教え頂けないか、と思うのです。続きが気になって、しょうがないのです。更新、楽しみにしております。頑張ってください！ (2020年11月8日 20時) (
レス) id: 222f789a86 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：どこかのムスメ x他1人 | 作成日時：2019年10月6日 11時
