° 屋敷しもべ ページ3
「リーマス、A、もうすぐで着くから準備してね」
「はい、マリエッタさん」
「は〜い」
駅で、Aの両親と挨拶をし終え車に乗った僕は、早速驚いた。何故かって、見た目は普通なのに乗り込むと、中は物凄く広くてなんなら机もあった。
Aは、机の上で魔法薬学の宿題を進めていて横ではミニュエルさんがよく書けていると褒めている。
僕も、闇の魔術に対する防衛術のレポートを仕上げる。彼女の父親チャールズさんは、このレポートを見ながらより詳しい説明を加えて教えてくれた。
マリエッタさんの教えで、荷物をまとめると窓の外はのどかな田園が広がっていた。
「いい所でしょ」
「……うん、とても。」
「空気も美味しいんだよ。水も美味しいし、野菜もね。」
そう言って柔らかく微笑むAに、僕が見とれていれば着いたのか車が止まり扉が開いた。
荷物を持って外に出ると確かに、空気が美味しい気が…
「ほら、ここが私の家。入って！」
Aの後に続いて入れば、白が基調となっていて窓から差し込む光で、なぜだかキラキラと光るものが見える…というより、飛び交ってる？
「それはね、光の粒を辺りに浮かせてるの。レイアの魔法はすごく綺麗。…私の部屋とあなたの部屋はこっちよ」
キラキラの正体を知り、螺旋階段になっているそれを登れば白に塗られたものと赤に塗られた扉が目に入る。
「赤の扉が私の部屋。白は弟よ。グリフィンドールに決まって、この色に塗り直されたの。」
言われてみれば、グリフィンドールの色は主に赤。弟さんの元にも、ふくろう便が届き寮が決まったら白から寮の色に決まるんだ……。
「リーマスの部屋は……ここね。鳶色の扉。あなたの髪の色」
「ぼくの髪、もう少しくすんでるよ」
「あら、そんな事ないわ。リーマス、あなたの髪の色はとても綺麗よ。」
目を細めて、優しく僕の髪の毛を撫でるとパッと手を離し、足元に置いた荷物を手に取る。
「荷物をまとめたら、部屋に来て。お母さんが糖蜜ケーキを焼いたらしいから。それを食べたあとは…まぁ、それはまた後ででいいかな。」
そう言うと、Aは正面の赤い扉の向こう側に消える。
それを見送ると、冬休みの間お世話になる自分の部屋を開けると、ベットにちょこまかと動く生き物が。扉の音に反応し、バッと振り返った時の姿は、青と白のTシャツに赤い長靴を履いた屋敷しもべだった。
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瀬尾早くれな - 初めまして。過去編を途中までと、アズカバンを途中まで、楽しみながら読ませて頂いています。そこで新作のパスワードをお教え頂けないか、と思うのです。続きが気になって、しょうがないのです。更新、楽しみにしております。頑張ってください！ (2020年11月8日 20時) (
レス) id: 222f789a86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ x他1人 | 作成日時：2019年10月6日 11時
