° 可愛い - Lilly side - ページ20
「それにしても……Aって、元々綺麗で可愛いって思っていたけど、何よあの格好！もっと可愛くなってるじゃないの！！」
Aの部屋に入るなり、回転椅子に座りベッドに腰掛け、ぽかんと私を見てくるルーピンを見つめる。
あの、ピンクの控えめなフリフリにナチュラルメイクでハーフアップ。
元々可愛いのに、あんなドレスを着ればますます可愛くなるっていうのに、どうして分からないのかしら……
なんて、彼女の部屋を見渡す。
「エバンズ……やっぱり、Aが可愛いって思うかい？」
「当たり前じゃない！！！私の友人として誇らしいわ！それより何？ルーピンは、あの子が可愛くないとでも言うわけ？！」
首を傾げ、私を見てくるルーピンの言葉にあまり感情が籠ってないように感じて、席から立ち上がって言えば、慌てたように首を横に振った。
「そんなことない！Aはとっても可愛いし、何よりホグワーツにいる女の子達よりもとびきりで可愛いと思うし、エバンズには悪いけど僕にとっては彼女が1番可愛い。Aが僕と一緒にいるってだけで、世界一の美女と一緒にいるってことなんだから……」
「わ、分かったわ、分かったからルーピン！私が悪かったわ！」
糸が切れたみたいに、Aの事を褒め称える彼。聞いてて恥ずかしくなってきて、思わず止めればルーピンはベッドからカーペットに膝を抱えて座る。
「エバンズは……Aのことどう思う？」
「それは、見た目の話？」
「うーん……全部かな。見た目も、中身も」
「見た目は、さっき言った通りよ。
中身は、すごく頭が良い。あと、周りから見れば、冷たく思われがちだけど実はとっても優しくて、授業でもわからない事があったり、悩みとかをきちんと聞いてアドバイスもくれる。
私にとって、マグルだからっていう目で見ないで、1人の人として仲良くしてくれるAが、とても好きよ」
Aの性格から、私が感じたことを言えばルーピンは自分のことのように頬を緩める。
「そうだよね。A、優しいもんね。僕の話とか、沢山聞いてくれるし。なにより、かっこいいよね。なんでも出来るんだ。クィディッチだって凄いし、授業もだし……それでいて、努力しているところを見せない。」
「……ルーピン？」
最後の言葉が、私にはどこか悲しげな声に聞こえて思わず顔を顰めた。
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瀬尾早くれな - 初めまして。過去編を途中までと、アズカバンを途中まで、楽しみながら読ませて頂いています。そこで新作のパスワードをお教え頂けないか、と思うのです。続きが気になって、しょうがないのです。更新、楽しみにしております。頑張ってください！ (2020年11月8日 20時) (
レス) id: 222f789a86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ x他1人 | 作成日時：2019年10月6日 11時
