° 黒い、うわさ ページ15
Aと一緒に戻れば、マリエッタさんが夕食の準備をするからと、彼女を呼び出しビジーは僕の使っている教科書が読みたいと言っていたから、一式を渡した。
やる事が無くなったところで、チャールズさんに呼ばれたから着いていけば、彼の部屋なのか様々な資料などが部屋の棚の至る所に挟まっていた。
「…ああ、私はブルガリアのファンでね。家族とは綺麗に別れているから、応援する時大変だよ。
どこか適当に座って。」
ビジーの部屋にあったものとはまた違い、赤の装飾にブルガリアのシーカーがガッツポーズをしているポスターの説明をされる。
回転椅子に座れば、目の前にバタービールとお菓子が置かれた。
「……ここにあるものが興味深いかい？」
「あ、すみません……」
闇祓い関連のものだからか、ついそっちに目をやればそれがおかしかったのか、含み笑いしながら言ってくる。
すると、難しそうな本棚から1冊取ると、それを僕に渡してきた。
「君にこの本をあげよう」
「……これは？」
「君の今後の人生にとって、重要になるかもしれないもの……とでも答えておこうかな」
「読めばわかるって、事ですか？」
「うん、まぁそういうことかな」
「ありがとうございます、大切にします」
表紙からして、楽しそうな本ではないだろうなって思うと、バタービールを飲んで口を開いた。
「今、闇の勢力が強いことは知っているかい？」
「何となく……父から聞いています。」
「闇の魔法使いで、最も危険視している人物がコソコソと闇の集団を作り上げていてね。
その中に、ネイサンの祖父がいるんだ。ショーン・リー。」
「え……」
「リー家は代々半純血主義の家なんだが、どういう訳かショーンは違うみたいでね。そこで、闇祓いはリー家を調査しているんだが……」
「……ネイサンも、それに関わっているんですか？」
「いや、今のところそれはないよ。報告にも上がっていない。だが……いつ、どこで、手が出るかわからない。
今日の様子を見たと思うが、ネイサンはAに強い何かを持っている。何としてでも、私の家族には闇の勢力を近づけさせたくは無い。」
真剣に語るチャールズさんの顔は、愛する家族を何としてでも守りたい、というものでその姿に何故か何も言えなかった。……いや、正しくは何も言えない。
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瀬尾早くれな - 初めまして。過去編を途中までと、アズカバンを途中まで、楽しみながら読ませて頂いています。そこで新作のパスワードをお教え頂けないか、と思うのです。続きが気になって、しょうがないのです。更新、楽しみにしております。頑張ってください！ (2020年11月8日 20時) (
レス) id: 222f789a86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ x他1人 | 作成日時：2019年10月6日 11時
