° 告白 - Nathan side- ページ13
「わざわざ送ってくれてありがとう。寒いのにごめんね」
「いいえ。こっちこそ、プレゼントとか持ってきてくれて、ありがとうございます。」
「いや、あれは……」
「……先輩？」
僕の家まで送ってくれるというAと、雪の上をザクザクと進んでいく中で、プレゼントの話に。
彼女が吐く息が、寒さではっきり見えるからそれを目で追っていきながら黙り込むと、Aは怪訝そうに眉を顰める。
「実は……君に言いたいことがあって」
「言いたいこと、ですか？」
僕が足を止め、彼女の正面に回り込むと必然的にAの綺麗な青い目が僕を捉えた。
「率直に言って、僕……君が好きなんだ。」
「……え？」
「Aがシーカーに選ばれて、チームに入ってきた時は、小柄だし1年だし本当に大丈夫かなって心配していた。
でも、プレイをしていくうちにどんどん上達していって、箒の乗りこなし方も僕達よりも上手いんじゃないかってくらい、テクニックが凄くて……」
「そ、そんなに……褒めないでください……」
「褒めさせてよ、こういう時じゃないと言えないだろう？
それで、なんでこんなに上達したのか不思議だったんだけど、ある時見ちゃって。君が消灯時間ギリギリまで、練習してるところ。僕、これでも監督生だからね」
「練習してる所……見られてたなんて、恥ずかしいです。」
「そんな事ない。普段の君以上に、クールだった。必死に磨きをかけて、チームのために寮のために頑張っている姿を見て、惹かれたんだ。ボロボロになるまで頑張る姿に、自然と傍で応援したいなって。」
僕が思っていた事をそのまま伝えてあげれば、急激に顔を赤くするAは、忙しなく目をキョロキョロと動かしている。
「多分、急にこんなことを言われて戸惑うかもしれないけど、僕は本気なんだ。」
「せん……ぱい……」
「……あはは。A、顔がゆでダコみたい。可愛い」
「っ / / /」
「本当に……綺麗な瞳だ。多分、僕のプレゼントにあう。
じゃあ、ここでいいよ。ありがとう」
「え…でも……」
「ここからもうすぐなんだ。それに、君のお友達が来るみたいだし」
「っ！！」
慎重にこちらに向かって足を進める、ポッターの友人の姿が。彼女が彼に夢中になっている間にそこを立ち去る。
もう一度振り返れば、同じ背丈の2人が向かい合っていたから、気付かないだろうと思い前を向いた。
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瀬尾早くれな - 初めまして。過去編を途中までと、アズカバンを途中まで、楽しみながら読ませて頂いています。そこで新作のパスワードをお教え頂けないか、と思うのです。続きが気になって、しょうがないのです。更新、楽しみにしております。頑張ってください！ (2020年11月8日 20時) (
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作者名：どこかのムスメ x他1人 | 作成日時：2019年10月6日 11時
