° ホグワーツ特急 - Remus side - ページ1
冬休みを迎え、僕は指定された場所にトランクを預け到着しているホグワーツ特急に乗り込む。
Aが待つと言っていたコンパートメントに向かえば、そこにはまだ誰もいなくて本当にここであっているのか不安になりながらも、席につく。
手提げカバンを覗いては、親に送って貰ったお菓子のあまりが入っているか確認をしたところで、ガラガラと音を立ててAが入ってくる。
僕のことを見ると、途端に顔を輝かせ正面に座った。
「遅くなってごめんなさい、リーマス！」
「いや、大丈夫だよ。それより、トランクにものが入り切らなかったのかい？」
彼女が座った時点で、特急は動き出していたからそう聞けば、リュックを自分の横に起きながら首を振る。
「そうじゃないの。さっき、ルミエラに会って冬休み明けのクィディッチ練習について聞かされてて……
ほら、あの人1度話し出したら止まらないから……」
「あー、なるほど。」
「そんなことより！私、今日をずーっと、楽しみにしてたの！」
「僕もだよ。ジェームズ達と、話し合ってたなんて知らなかったし、おまけにご両親にも聞いてくれてて……ありがとう、A」
ハロウィンパーティーの時に、見事玉砕したかと思えば彼女の方から、色々手配していてくれたことに感謝の言葉をいえば、首を横に振った。
「私の方こそ、ありがとう。リーマスも、ジェームズ達と、過ごしたいって思っていたと思うのに……」
「いや、そんなことないよ。彼らとはまた一緒に過ごせるからね。」
そう言ってあげれば、Aは酷く安心したような顔で頷くと、カバンから持っていたお菓子を広げ始めたから、自分もとお菓子をだす。
「ねえ、リーマスの横に行ってもいい？」
「えっ……あ、あぁ、もちろん、いいけど」
「ありがとう！どうせ、あまり乗っていないし、贅沢に使っちゃいましょ？」
僕の鞄を、彼女が座っていたところに持っていくとAは僕の横に腰を下ろす。
今日は、学校にいる時とは違い三つ編みを一つにまとめて、お団子にしていたから普段滅多に見ることが出来ない彼女の項に、思わず目がいく。
「ん〜……ねえ、私かぼちゃパイ貰ってもいい？その代わり、ミンスパイあげるから」
項を見られているとも知らずに、真剣にお菓子を見ては僕に交渉してくるAに、笑みがこぼれる。
この時、まだハッキリとした自覚はなかったけど何となく、彼女に淡い思いを抱き始めていたのかもしれない。
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瀬尾早くれな - 初めまして。過去編を途中までと、アズカバンを途中まで、楽しみながら読ませて頂いています。そこで新作のパスワードをお教え頂けないか、と思うのです。続きが気になって、しょうがないのです。更新、楽しみにしております。頑張ってください！ (2020年11月8日 20時) (
レス) id: 222f789a86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ x他1人 | 作成日時：2019年10月6日 11時
