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自分の気持ちを隠すかのように、思ってもないことを私たちに話した音羽先生は、MERの医局を出ていこうとする。
本心を話して欲しい、って誰かが言おうとした時、間がいいのか悪いのか、警報のアラームが鳴り響く。
【都庁 危機管理対策室から伝達！
港区虎ノ門6丁目の、経済省合同庁舎で爆破事件が発生。
複数の負傷者が出ている模様。
中規模医療事案として認定、TOKYO MERの出動を要請する】
「…音羽です。
喜多見チーフは不在、他のメンバーは所属している東京海浜病院から、引き続きMERへの参加を禁止されています。」
出動は出来ません、音羽先生がそう言おうとした時、押しのけるようにして割り込んでは、マイクに向けてまた違う声が入った。
『MERの出動は出来ませんが、私がそちらに向かいます。
駒場室長、あさひ海浜病院の夜間救急に連絡を取ってみてください。もしかしたら、動いてくれるかもしれません。』
「A先生……！」
【……駒場だ、了解した。
あさひ海浜病院の、周辺の医療機関に応援を要請する】
病院から姿を消したはずのA先生が、マイクのスイッチを切って、MERのジャケットを着る姿を、私たちはただ見ていることしか出来なかった。
何より、音羽先生が1番驚いた顔で先生の腕を掴んで行動を止めさせると、それを優しく振りほどいた。
『言ったでしょ。
私は、フリーランスなの。厚労省だろうが、そんな所の命令は聞かない。』
「だが、困るのは駒場先生だ」
『困る？
……私は、ただ、ちゃんとMERは出動したけど、やっぱり喜多見チーフが居ないと無理ですって、伝えたいだけ。』
「A先生……」
『丸くん、TO3、借りるよ』
「ぇっ……あっ、ど、どうぞ！」
荷物を置いて、颯爽とMERの医局を出ていったA先生がいた場所に佇む音羽先生。
でも、私たちの姿を見てから、足早に医局を出ていく。
「……Aさん、どこに居たんだろ」
「夏梅さん」
「まさか、椿の所に行ってたとか無いよね？」
「涼香さん殺した人のとこっすよ？！駒さんがそんなところ、行くはずないじゃないすか！」
「じゃあ、こんなに病院を空けてたのはなんで」
爆破事件以来に見たA先生の姿は、凄く疲れているようで、歩きづらそうに足を引き摺ってるように見えた。
「……無理、しなきゃいいんですけど……」
先生が出ていった先を見た後、パンパンに膨れたA先生の鞄に視線を向けた。
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マナ - タイトル(題名)とかすごいのですが…どうやって書いていらっしゃいますか？ (2021年9月18日 21時) (
レス) id: 223f5e45fc (このIDを非表示/違反報告)
空うさぎ(プロフ) - マナさん» 小説を読んでいる時に右端にあるヘルプという所を押すと書き方が書いていますし、小説の書き方を載せている方も居るので検索してみてください。 (2021年9月14日 22時) (レス) id: a700536b31 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 音羽先生大好きです！更新楽しみにしています！最高です！ (2021年9月14日 15時) (レス) id: e16d10e994 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 空うさぎさん» えっと……？ (2021年9月14日 13時) (レス) id: a03c89d697 (このIDを非表示/違反報告)
空うさぎ - マナさん» あの…書き方についてはヘルプの所に書いてあると思います…！ (2021年9月14日 11時) (レス) id: a700536b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2021年9月4日 18時
