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「危険を冒して誰かを助けようなんて、間違ってたんですよ！」
……喜多見チーフの、抑えていた弱音が出た気がした。
涼香さんを守れなかった想い……自分を責める想い……命の重さ……全部が抱えきれなくなった姿が、私たちには……私には見えた。
だからって……
「そんなの言ったら、キリがないじゃないですか。
間違ってたなんて、言わないでください。」
「……もう、MERは、解散するべきだと思います。
皆さん、それぞれの仕事に戻ってください。俺は大丈夫ですから」
まるで、私たちの姿を見たくないとでも言うように、病室を追い出され、再びみんなが揃ったのは仕事を終えた夜だった。
音羽先生とA先生が居ない中、MERの医局は息が出来なくなるくらい、重たくてしょうがない。
「……どうしますか？これから」
「やっぱり……MERがあれば、今までより多くの命を救えるし、何としてでも残すべきだと私は思う。」
「俺も。
それに、喜多見チーフも本当はMERを残して欲しいと思ってるはずだし。」
「今までは、ずっと喜多見チーフに支えられてきましたが、こういう時こそ他のメンバーで支えていくべきなんじゃないでしょうか」
「さっすが、副チーフ！」
「ありがとうございます！」
「ははっ…やめてくださいよ…」
重たい空気を軽くしたくて、私が切り出すと次々にみんなが思っていることを話して、最終的には私たちの副チーフである、冬木先生がまとめてくれる。
そのおかげで、医局の中は少し息がしやすくなった気がしたのに、後から入ってきた人のおかげで、また逆戻りになった。
「音羽先生…！」
「ずっと連絡してたのに、どうしてたんですか？
喜多見チーフに会いましたか？」
「荷物を取りに来ただけです。」
「みんなで、話し合ってたんです。
音羽先生も、最終審査会でMERが存続出来るよう、協力して頂けませんか」
「お断りします」
「…音羽先生」
「皆さんも分かったはずです。
危険を伴う医療行為を続けていたら、周りにいる人間をさらに失う事になります。
やはり、医療従事者は危険な現場に行くのではなく、安全な病院で患者を待ってるべきだったんです。」
「音羽先生は……それでいいんですか？
涼香さんだってきっと、MERが続いて欲しいって思ってますよね？」
夏梅さんの想いと、涼香さんの気持ち、2つを合わせれば音羽先生も変わるかと思ったけど…
「亡くなった人の気持ちなんて、分かりませんよ」
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マナ - タイトル(題名)とかすごいのですが…どうやって書いていらっしゃいますか？ (2021年9月18日 21時) (
レス) id: 223f5e45fc (このIDを非表示/違反報告)
空うさぎ(プロフ) - マナさん» 小説を読んでいる時に右端にあるヘルプという所を押すと書き方が書いていますし、小説の書き方を載せている方も居るので検索してみてください。 (2021年9月14日 22時) (レス) id: a700536b31 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 音羽先生大好きです！更新楽しみにしています！最高です！ (2021年9月14日 15時) (レス) id: e16d10e994 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 空うさぎさん» えっと……？ (2021年9月14日 13時) (レス) id: a03c89d697 (このIDを非表示/違反報告)
空うさぎ - マナさん» あの…書き方についてはヘルプの所に書いてあると思います…！ (2021年9月14日 11時) (レス) id: a700536b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2021年9月4日 18時
