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俺の前には、時計を気にしながら居心地の悪そうな顔をした葵さんがいた。
そのまま、じっと見ていれば頬をかいた後ゆっくりと口を開く。
「……駒場先生とは、日常会話を少しするだけ、です。音羽先生にとって、好都合な話は……」
「でも、さっき何かを言いかけましたよね」
「あれは……
………そんな事より、いいんですか？現場に行かなくて。」
「…行かないんじゃない、行けないんです。喜多見チーフが勝手に1人で突っ走ったおかげで」
「凄い言い方……でも、本当は行きたいんですよね。
駒場先生、口癖のように、音羽先生は素直じゃないって言ってますから」
「……そんな事言ってたんですか。」
「あっ……」
何も考えないで言ったんだろうな、そう思わせるかのように出た言葉に、俺が突っ込むと失敗した、なんて顔の後、吹っ切ったように睨むように見てくる。
「私からは、何も言えません。駒場先生が、何を話していたのか。
でも、唯一言えることと言えば、彼女は貴方が思っている以上に、音羽先生を大事にしています。それと同時に、喜多見先生の妹さんも。」
「なぜ、涼香さんが？」
「あれ？知りません？
妹さんと音羽先生の距離が近いって、弦巻先生たちが話してるの広まってるんですよ」
初耳だ。初耳すぎるし、比奈先生はなんて事をしてくれたんだ、そんな気持ちが出たのか舌打ちすると、眉間に皺を寄せた葵さん。
「まぁ、私とかは貴方と付き合いが長いこと知ってますから、それは無いと思うよって言ってますけど。
当然、駒場先生の耳にも入ってるだろうし、何よりここでそんな空気出されたら、嫌でも察しますよね」
「……ですが、それと何か関係が？」
「駒場先生も、素直じゃないんですよね。本当は、モヤモヤしてしょうがないと思うのに。
それでも、好きな人同士幸せになって欲しいからって。告白されても、答えるつもりは無いって。」
「は………」
「…喋りすぎましたね。
とにかく、私が伝えられることはこれだけです。そろそろ行かないと、瀬野さんに怒られそうなので。
失礼します」
そう言って、足早に出ていく葵さんを他所に、全く知らなかったAの思いに、頭の中が混乱する。
別に、涼香さんに対してそんな気持ちは持ったことがないし、この先も持つことは無い。なのになんで……
眉間に皺を寄せて、俺の横にある彼女の席に視線を走らせれば、耳からAの声が聞こえた。
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マナ - タイトル(題名)とかすごいのですが…どうやって書いていらっしゃいますか？ (2021年9月18日 21時) (
レス) id: 223f5e45fc (このIDを非表示/違反報告)
空うさぎ(プロフ) - マナさん» 小説を読んでいる時に右端にあるヘルプという所を押すと書き方が書いていますし、小説の書き方を載せている方も居るので検索してみてください。 (2021年9月14日 22時) (レス) id: a700536b31 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 音羽先生大好きです！更新楽しみにしています！最高です！ (2021年9月14日 15時) (レス) id: e16d10e994 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 空うさぎさん» えっと……？ (2021年9月14日 13時) (レス) id: a03c89d697 (このIDを非表示/違反報告)
空うさぎ - マナさん» あの…書き方についてはヘルプの所に書いてあると思います…！ (2021年9月14日 11時) (レス) id: a700536b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2021年9月4日 18時
