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『こちらの男性、重症の頭部 胸部外傷で、意識障害とショック状態です』
「酸素と点滴つけて運びましょう。
こちらの男性、お名前は？」
「中里先生です」
「中里先生、もう大丈夫ですからね」
指示された通り、準備をしていれば喜多見チーフを呼ぶお父さんの声が。
応答できないし緊急搬送だ、なんて言えばすぐに搬送するなって。
「どういうことです？」
【爆破事件の犯人と名乗る人間から、連絡が入った。
今、電話の音声を繋ぐ】
犯人、そう聞いて私と喜多見チーフは視線を交えれば、彼は私に安心させるように一瞬微笑んだ。
【〈こんにちは、喜多見先生
────椿です〉】
『っ……』
繋がった先は、あの何を考えているのか分からない、人を引き込む力のある声で、思わず私の手も止まる。
【〈先生がいる病院の近くなので、必ず来てくれると思ってました。
今日は2人だけなんですね。しかも、私の可愛いドクターと一緒だ〉】
「……なぜ、2人だと分かるんです」
まるで、今この状況を見ているかのように、私と喜多見チーフを言い当てるから、辺りに目をこらす。
どこかに、隠しカメラでもあるの……？
【〈その教室内には、私の協力者がいます。
あなた方の動きは全て、リアルタイムで私に入ってきます。
建物から出ないでください。
教室内の誰かが建物の外に出た場合、もう1つの爆弾を起動させます。
次は、確実に死者が出ますよ〉】
椿さんの言葉に続いて、スマホを見ていた学生達が、何を見たのか早く逃げようって、扉に駆け出していくから、慌てて止める。
『待って！外に出ないで』
「どうして！！」
『出ちゃいけない事情が……』
「みなさん！！
落ち着いて聞いてください。
教室に仕掛けられた爆弾が、爆発したようです。」
『喜多見チーフ！』
「そして今、その犯人から、この教室の人間は外に出るな、という指示を受けています。」
「出たらどうなるんですか」
「新たな爆発が起きます」
「っ…ええ……」
今言われたこと、全部話した喜多見チーフと、それを聞いて動揺する学生たち。
何を考えているのか、さっぱり分からないしわざわざ言わなくてもいいじゃんって、伝えようと口を開けば、また耳から椿さんの声が入った。
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マナ - タイトル(題名)とかすごいのですが…どうやって書いていらっしゃいますか？ (2021年9月18日 21時) (
レス) id: 223f5e45fc (このIDを非表示/違反報告)
空うさぎ(プロフ) - マナさん» 小説を読んでいる時に右端にあるヘルプという所を押すと書き方が書いていますし、小説の書き方を載せている方も居るので検索してみてください。 (2021年9月14日 22時) (レス) id: a700536b31 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 音羽先生大好きです！更新楽しみにしています！最高です！ (2021年9月14日 15時) (レス) id: e16d10e994 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 空うさぎさん» えっと……？ (2021年9月14日 13時) (レス) id: a03c89d697 (このIDを非表示/違反報告)
空うさぎ - マナさん» あの…書き方についてはヘルプの所に書いてあると思います…！ (2021年9月14日 11時) (レス) id: a700536b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2021年9月4日 18時
