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杉「一般的に。
謝礼金の領収書というのは、裏金作りの温床となる事が多い。
領収書を提出しても、実際には謝礼金は支払われずプールされる
また、協力者を捏造するわけにも行きませんからねぇ〜
警察のOBや関係者を巻き込んで、キックバックという形で、謝礼金の1部を渡す。
……という仕組みが見えてきますねぇ〜」
亘「千原は、埼玉中央署の裏金作りを調べていた……それで、殺されたとか……?」
杉「手帳のメモは、あくまでも断片に過ぎないでしょう。
千原さんは、より詳細なデータを所持していたはずですよ」
杉下が推理すると、Aは壁にかかっている時計を見ると、あっと声をあげ立ち上がった。
亘「どうしたの」
「私、先に帰ります!!」
慌ただしく特命係を去ったAに、冠城が首を傾げると、杉下は名札の所に行き彼女の木札をひっくり返した。
杉「恐らく、麻衣さんの元に行ったんでしょうね〜」
*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・
翌朝。
杉下は冠城の案内で、千原の家を訪れ中に入るなり、見つけたパソコンを開こうとしたが、ロックが解除されず、2人は呆然とした。
亘「なにか残ってるとすれば、このパソコンの中だけなんですが、IDもパスワードも分からないので、中を見ることができません」
杉「そうですか」
亘「……あっ
もしかしたら、右京さんならパスワード分かったりします?」
杉「何の手がかりもなく、分かるわけないでしょう」
亘「…ですよね
じゃあ、Aちゃんに聞いたら、分かったりしますかね」
杉「さぁ、どうでしょうかねぇ……」
杉下が答えると、外からバイクの音がししばらくすると、ガチャっと玄関から音がした。
「すみません、遅くなりました。
おはようございます、右京さん、冠城さん」
杉「おはようございます、Aさん」
亘「おはよう、Aちゃん」
「何か、手がかり掴めました?」
杉「今のところは何も……
ところで、冠城くんが君に聞きたいことがあるそうですよ」
そう言って、杉下が部屋の中を物色し始めた為、Aはヘルメットを机に置いて、冠城が座るソファへ向かった。
「なんで……っ……」
冠城の事を見たAは、ヒュッと息を詰まらせると、ほんのり顔を赤く染め始め、彼はAの顔を覗き込んだ。
亘「大丈夫?」
「っ…だ、大丈夫、です!」
つっかえながらそう返すと、杉下はチラッとこちらを見ては口元に笑みを浮かべた。
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み - おはようございます!相棒の夢小説貴重で楽しく読ませて貰ってます 日下部さんや大河内さん芹沢くんが好きなので絡ませて欲しいしなぁ (2022年4月13日 6時) (レス) id: 2d5aeb494c (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - 更新はやくぅ (2022年2月13日 20時) (レス) @page23 id: 3604e47afb (このIDを非表示/違反報告)
弥 - あああ、キュンキュンします。更新楽しみにしてます、。 (2019年10月7日 1時) (レス) id: ebd4aa5f74 (このIDを非表示/違反報告)
L - 更新希望しています! (2019年4月6日 18時) (レス) id: 2c50a61ae9 (このIDを非表示/違反報告)
シエテ - 更新希望しています! (2019年2月27日 15時) (レス) id: 5663057f5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どこかのムスメ | 作成日時:2018年3月27日 19時