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杉「そういえば、冠城くん。
千原さんのIDとパスワードが分かりました。」
亘「ほんとですか？」
杉「千原さんの手帳の筆跡を見ると、万年筆で書かれたものであることが、わかります。
万年筆と言えば、早田さんと共に作った万年筆ですねぇ。
現物は既に、処分されてしまっているでしょうが、万年筆に刻まれた文字の事が、気になってしまいましてねぇ、職人さんに問い合せてみました。
早田さんの万年筆に刻まれていたのは、岩崎玲奈という名前。一方、千原さんの万年筆に刻まれていたのは、白石亜矢子という名前でした。」
この2人の名前を聞いたAは、ピンと来たのか、恐る恐る口を開いた。
「もしかして、あの連続殺人事件の被害者の名前ですか？」
杉「さすが、この名前だけで、Aさんは分かりましたか。」
「記憶に残ってますから……
早田さんと千原さんの関係……っ、もしかして……」
杉「えぇ、そのもしかしてですよ。
2人の女性に共通するのは、千原さんと早田さんが、県警本部長賞を貰った時の、連続殺人事件の被害者であること。
そうですね？」
確認するように、早田にそう言った杉下。
すると、彼も口を開いた。
早「千原が言ったんです。
事件を解決して、賞を貰ったが、我々の捜査がもっと早ければ、2人の犠牲者を出さずに済んだ。
その事を忘れないように、戒めとして、ずっと仕事で使う万年筆に、それぞれの名前を刻もうと。」
杉「千原さんは、お二人の名前を忘れていなかったようですねぇ
パソコンのIDとパスワードには、それぞれ二人の女性の名前を、暗号で、数字化したものが使われていました。」
亘「裏金のデータ、あったんですか？」
杉「残念ながら、何者かによって、消去されていました。」
亘「何者か……」
杉「IDとパスワードに、気付き得る人物はたった1人、」
そう言うと、杉下は人差し指を早田に向けて指すと、そこにいた全員が、早田の事を見た。
杉「あなたですよ、早田さん。
千原さんを殺害したのも、あなたですね？」
＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊・＊
取調室に早田を誘導すると、杉下は彼の正面に座り、伊丹と芹沢はその横、冠城は杉下の背後に壁に背中をつけ、Aは手首に包帯が巻かれた状態で、マジックミラーを通して見ていた。
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み - おはようございます！相棒の夢小説貴重で楽しく読ませて貰ってます 日下部さんや大河内さん芹沢くんが好きなので絡ませて欲しいしなぁ (2022年4月13日 6時) (
レス) id: 2d5aeb494c (このIDを非表示/違反報告)
ゆ - 更新はやくぅ (2022年2月13日 20時) (レス) @page23 id: 3604e47afb (このIDを非表示/違反報告)
弥 - あああ、キュンキュンします。更新楽しみにしてます、。 (2019年10月7日 1時) (レス) id: ebd4aa5f74 (このIDを非表示/違反報告)
Ｌ - 更新希望しています！ (2019年4月6日 18時) (レス) id: 2c50a61ae9 (このIDを非表示/違反報告)
シエテ - 更新希望しています！ (2019年2月27日 15時) (レス) id: 5663057f5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どこかのムスメ | 作成日時：2018年3月27日 19時
